2025年01月12日

動輪から回転できる減速機の特性

動輪から回転できる減速機の特性についてデータを追加しました。
今回測定したのは私が図面を描いて作ってもらった三条、二条、一条のウォームギアです。
二条の進み角30°のものが効率70%程度で高効率ギヤに近い効率が測定されました。
一条と三条のは進み角が20°ですが、効率はどちらも60%程度でした。
動輪から回転可能減速機特性.png

当初から一条ウォームを作りたかったのですが、動輪から回転できる一条ウォームは非常に細く、どこに問い合わせても製作可能というところはありませんでした。
そこで、とりあえず、三条ウォームを作製しました。(2001年)
モジュール0.4、進み角20°、ウォームホイール32枚歯のものです。
動輪から回転できます。
三条なら進み角がある程度大きくても普通のウォームとして作ってもらえます。
2010年頃にスパイクモデルのコースティングギャー(二条、M0.4、進み角21°19')を参考に二条のウォームを作ってもらえないか何社にも問い合わせましたが、作れるところは見つかりませんでした。
2011年に、一条ウォームでできるだけ進み角の大きな(9.2°)ものを作ってもらいましたが、当然のことながら、動輪からの回転はできませんでした。
2015年に一条ウォームの進み角20°のものを作ってもらえましたが、設計通りの歯底径0.2mmではなく0.8mmで妥協しました。
これのウォームホイールは歯底径が大きくなった分、先端を短くしてもらいました。
実際に組んでみると、動輪側から回りはするものの、引っかかりが大きく使えませんでした。
二条なら歯数が多い分歯底径を小さくできると考え、進み角30°、歯底径0.6mmのウォームを作ったもらいました。(2018年)
2019年に一条ウォームで歯底径0.5mmのものを作ってくれるところが見つかりました。
ウォームの歯底径が大きい分、ウォームホイールの歯の径を転位で小さくする方法で作成し、良好な結果を得ることができました。
一条ウォームは本来の設計通りには作れていませんが、実用上問題なしとして使用しています。

ゆうえんこうじ氏のblogで私の二条ウォームを使われていることが書かれ、dda40x氏がそれについて言及されています。
ホイールの歯形に問題があるように書かれていますが、今回の測定での効率を見る限り気にするほどの影響は無さそうです。

私のウォームの測定結果を見ると進み角で効率が決まっているような感じです。
高効率ギヤは、多分、進み角は20°ちょっとと思うのですが(間違っていたら申し訳ありません)、この進み角で考えると、私のウォームよりも効率が良いですね。
効率を上げるために色々と工夫されているようですが、現物を目視しても私にはよく分かりませんでした。

なお、今回の測定においては全ての歯車に二硫化モリブデン入のオイルを塗布してあります。
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タグ:効率 特性 歯車
posted by よしひろ at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 部品

2025年01月08日

歯車特性測定方法

3年ほど前にも書いたのですが、モータの測定方法について書いておきます。
今回の減速機の特性は、減速機の付いたモータとして測定を行いました。
特性測定b.jpg
写真のようにして回転数・トルク特性を測定しています。
フォースゲージをつり下げ、糸を付けて、モータに付いたプーリに巻き、プーリと糸の摩擦で負荷をかけます。
糸の下には錘をぶら下げます。
糸が上に上がる方向にモータを回転させ、その時のフォースゲージの値を読み取り、同時に非接触式回転数計で回転数を、電流計で電流を測定します。
ぶら下げた錘の重量(質量×重力)ーフォースゲージの値が実際にプーリにかかった力となります。
今回の場合は、プーリの直径を20mmにしましたしたので読み取った値がトルク(gfcm)となります。
錘を変えて何点か測定して、グラフを作成します。
測定には誤差がありますので、今回の場合は3回測定し、平均値をデータとしています。

この測定方法は、インターネットで探しても、小型モータの専門書を見てもほぼ出てこないのですが、私が勝手に考えたのではなく、私が勤務先(松下電器産業 精密モータ事業部)でモータの設計をするようになった時に教えてもらった方法で、事業部内では普通に使われていました。(当時はフォースゲージではなく、ばね秤を使用していました)
2022年の第21回国際鉄道模型コンベンションのクリニックにてモータの特性測定方法の解説がありましたが、ほぼ同じでした。(この方は、マブチモーターに勤務されていたそうです)

効率は、使用したモータ(maxon RE16S)の特性(実測)と、今回測定した歯車の出力から算出しました。
RE16特性.png
歯車の減速比と歯車出力の回転数から入力のモータの回転数が分かります。
モータの回転数が分かればその回転数でのモータの出力トルクが分かります。
モータの出力エネルギーは回転数×トルクに定数を掛け合わせた値となります。
一方の歯車の出力エネルギーも歯車出力の回転数×トルクに定数を掛け合わせた値となります。
したがって、歯車の効率は、歯車の出力エネルギー/モータの出力エネルギー×100(%)で算出しています。
タグ:効率 特性 摩擦
posted by よしひろ at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | モータ

減速機の特性

高効率ギヤの使用例をいくつか見かけるようになりました。
どのようなものか興味を持ち、入手し、特性を測定してみました。
集電や、動輪の回転負荷等を避けて可能な限り減速機そのものの特性を見るために、車輛に組み込まずに、モータからの出力をギヤセットに繋ぎ、その出力軸の出力を測定することにしました。
比較のため、スパイクモデルのコースティングギャー(減速比2:30)とIMONの蒸機機関車用のギアボックス(減速比1:30)、安達の蒸機用ギアボックス(減速比1:30)も同等の条件で測定しました。
条件を揃えるため、どれも同じモータ(maxon RE16S 実測で無負荷回転数:約7400rpm、起動トルク:約5.2mNm)を使用しています。
結果は以下の通りです。
減速機特性b.png
高効率ギヤとモータを接続するジョイントは、推奨(?)の六角ナットを使用したものと、IMONのシリコーンチューブを使用したもので測定しました。
特性にある程度の差が出ることを期待していたのですが、ほとんど変りませんでした。
ただ、負荷トルクが大きくなるとシリコーンチューブの方は回転数の落ち方が大きくなっています。
もっとトルクの大きなモータを使用し、大きな負荷をかければ差が出てくるのではないかと推測します。
効率は、さすがに高効率ギヤを名乗るだけあって約70%の非常に高い値が出ました。
ここでいう効率は、歯車の出力エネルギーをモータの出力エネルギー(すなわち歯車への入力)で割った値です。
最大のトルク(回転数が0になるトルク)は減速比3:23(約1/7.67)にもかかわらず、減速比1:30のIMONの歯車に迫る値が出ています。
高効率であるが故の結果でしょう。
スパイクモデルのコースティングギャーは色々と問題点が指摘されていますが、それでも50%近い効率が出ており、それなりに優秀だと思います。
IMONのギアボックスには従来からの仕様(モジュールは0.3と少し細かい)のウォームギアが入っているので効率は期待していませんでしたが、効率20%以上となかなか優秀と思いました。(C11に組み込んでの機関車の効率は約9%でした)
安達の蒸機用ギアボックスは低トルクでは効率が悪いものの、高トルクではIMONのギアボックスよりも良い結果でした。
モータとの接続は同梱のゴムジョイントを使用しています。
歯車の回転負荷が大きめで、トルクの小さいときにその影響が大きく出ているように思えます。

2024/1/8 安達の歯車を追記
posted by よしひろ at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 部品

2024年06月13日

分岐器寸法

以前、日本型1/87 12mmゲージの線路の規格は明確に決まっておらず、分岐器を作る際に試行錯誤で寸法を決めました。
現在は、線路の規格が決まっているのでその寸法に従って作れば良いのですが、整理のため、どのように寸法を決定するのかを書いてみたいと思います。
間違いがありましたら、ご指摘いただければ幸いです。

現在、線路の規格が決まっていない13mmゲージを例に説明します。
線路と、輪軸の寸法は一対ですので双方について検討が必要です。
  • 輪軸側の寸法
13mmゲージでもJMと呼ばれる規格が制定され、輪軸寸法は決まっています。
ただ、16.5mmゲージの輪軸を流用して13mmゲージに改軌した場合の寸法は規格がありませんので、皆さん試行錯誤で改造されています。
wheel.png
線路との関係で輪軸の寸法で重要なのはバックゲージ(B:Back to Back)、チェックゲージ(K:Ckeck Gauge)、車輪厚(N)あたりになります。
JM規格では、B=11.5(-0.2)、K=12(-0.2)、N=2(+0.1)  ()内は公差
NMRAのHO準拠の寸法の16.5mmゲージ輪軸の場合は、N=2.8ですがそれ以外は決まっていません。
ここでは、チェックゲージをJM規格に合わせてK=12としておきます。
NMRAのHOの車輪のフランジ厚は0.76mm(max)ですので、B=12-0.76=11.24となります。
経験的に11.2〜11.3mmにされていることが多いので、おおむねチェックゲージを合わせることと一致します。

  • 線路の寸法
13mmゲージでは線路の寸法が明確に規格としては決まっていません。
ゲージ(G)は、13mmとすることに問題は無いと思いますが、分岐器の特にフログ部分の寸法に検討が必要です。
分岐器フログ.png
  • F:フランジウェイ(Flangeway)
    ノーズレールとウィングレールの隙間です。
    この隙間に車輪が落ち込まないためには車輪幅の半分未満にする必要があります。 13mmゲージの場合JM規格では車輪厚が2mmですので、フランジウェイは1mm未満にする必要があります。
  • S:スパン(Span)
    ウィングレールとガードレールの間の距離です。
    この間に左右の車輪が通るので、輪軸のバックゲージよりも小さくしておく必要があります。 13mmゲージの場合厚い車輪のバックゲージよりも狭くします。
  • C:チェックゲージ(Check Gauge)
    車輪が反対側へ割り込まないように輪軸のチェックゲージより大きくします。
以上から、13mmゲージで、NMRA HO輪軸改軌とJM規格双方が走れる分岐器のフログの寸法は、
F<1mm
S<11.2mm
C>12mm
を満足すれば良いと考えられます。
また、C=S+Fなので、仮にF=0.9、S=11.1とすれば、C=11.1+0.9=12 となりますが、Cに余裕がありません。
F=0.95、S=11.15とすればC=11.15+0.95=12.1mm 非常に公差が厳しいですが、数値上は何とか収まりそうです。
基本レールとガードレールの隙間は考慮していませんが、輪軸のフランジが通れば特に問題ありません。

日本型12mmゲージも過去の経緯によりバックゲージが10.6mmと10.4mmの2種類があり、双方の輪軸の通る線路規格は公差の厳しいものとなってしまっています。
13mmゲージも車輪厚の異なる輪軸(実際にはフランジ幅の違いが問題)を通すには分岐器にかなりの精度が要求されるということになります。
現実には分岐角の大きな分岐器ならフランジウェイ(F)の値をもう少し大きくしても車輪の落ち込みはありませんので公差を緩くしても実用上の問題は無いと思います。
posted by よしひろ at 21:59| Comment(14) | TrackBack(0) | 線路

2024年04月11日

PROTOTYPE COUPLERS

以前にSergentカプラーを紹介しましたが、製造、販売していたところがなくなってしまって入手できなくなっていました。
最近、PROTOTYPE COUPLERSというところがSergentカプラーを引き継いだような商品を販売するようになりましたので、購入してみました。
prototypecouplers1.jpg
右と中央はSharon式の連結器で、長さ違いです。
左はSergentカプラーには無かったカプラーポケットで、Kadeeの711や、MicroTrainsの1025のカプラーポケットに似た形状です。

prototypecouplers.jpg
このようなパッケージで送られてきました。
送料はなんと0円でした。(何かの手違いではないかと思います)

tracking20240325.png
荷物のトラッキングを見るとアメリカからネーデルランド(オランダ)を経由し送られています。
4月3日以降、トラッキングは全く変化無しなのですが、いきなり、4月11日に到着しました。
輸送に17日を要していますので、空輸としては遅いですが、送料0円なので仕方が無いですね。
家のポストに入らないからということで手渡しでしたが、受領印等は要求されず、普通郵便と同じ扱いなんでしょうかね。
posted by よしひろ at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 連結器

2024年03月31日

「HO」の呼称について

「HO」の呼称について本blogに書きましたが、他の情報に埋もれてしまう可能性があるため、私のWWWのページに転記しました。
posted by よしひろ at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | その他

2024年03月30日

踏面形状

モデルアイコンさんで、負荷の少ない輪軸を作られたとのことで興味がありました。
在庫が1式だけ残っているとのことで購入させていただきました。

踏面形状に工夫があるようでしたので、比較のため他の車輪と並べて撮影しました。
モデルアイコン.jpg
モデルアイコンさんの車輪はLow-Dのようにフィレット半径を大きくしたものかと思っていましたが、現物を見ると曲線というよりも斜めの直線のような感じのフィレットになっています。
フランジの角度はかなり緩く設定されているようです。
他の車輪と比べてフランジが高いですが、これは16.5mmゲージ用の一般的なフランジ高さと同程度です。
他の車輪は、13mmゲージ、12mmゲージ用で、16.5mmゲージ用よりもフランジが低くなっています。
スパイクモデルの車輪は古いもので、評判の良くなかったフィレットの大きなものです。
フランジ先端近くまでフィレットの曲線があるのと、フィレットの面が筋状にが凹凸があるのが評判を悪くした原因でしょうか。
その反動からか、現在のJM規格の車輪のフィレットは0.17mmと小さく設定されています。
円弧踏面は私ので、フィレット自体はそれほど大きくありませんが、踏面のフィレットに近いあたりで円弧状に曲げてあります。
タグ:輪軸 踏面
posted by よしひろ at 19:07| Comment(1) | TrackBack(0) | 輪軸

Kadee Twin Rail Spiker

Kadee Twin Rail Spikerを購入してみました。
これ用のスパイク自体は20年以上前に入手していたのですが、工具本体を入手できずにいました。
Kadeeのサイトを見ると販売されていましたので、円安で割高ではありますが購入してみました。
ホッチキスのような針を3分割してスパイクされます。(真ん中はゴミになります)
先ほどKadeeのサイトを見たら、売り切れになっていました。
railspiker箱.jpg
パッケージです。

railspiker試用.jpg
試用してみました。
元のスパイクと比べ頭が小さいです。
1つずつハンドスパイクするよりもずっと速くスパイクできます。

railspiker.jpg
スパイカー本体です。
線路と比べるとかなり大きいのが分かると思います。
タグ:スパイク
posted by よしひろ at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 線路

2024年03月27日

「HO」の呼称について

1/80 16.5mmを「HO」と呼ぶか否かで論争になることがしばしばありました。
実際のところ、「HO」とはどういう意味を持つのか、過去の経過を年表にしてみました。
データとして間違い、不足等がありましたらご指摘をお願いします。
英国米国欧州日本備考
1919
1/87で製造を独Bing-Werkeに依頼
   当初OOは1/87 5/8"ゲージとされた。
1921OO
登場(ゼンマイ)
   この時のOOは3.5mmスケール 5/8"ゲージ?
鉄道模型趣味誌1976年6月号 ミキスト
「まず1921年秋ゼンマイで走った機関車,これが英国,いや世界で始めての16ミリ模型機関車セットである。」
1922  Bing
OO(3.5mmスケール?)
 鉄道模型趣味誌1976年6月号 ミキスト
「続いてドイツでも,このスケールを採り入れて,Bing社が1922年頃にOOの模型セットを発売したという。」
1924 OO(電動)   
However, by 1924 Henry Greenly had obviously decided that this new small size had significant potential. In his famous book, Model Railways, published In May 1924, he writes in the section on scales: “Gauge No. 00, ‘Table Railways’:- This standard gauge has recently been introduced by the writer at the instance of Mr. W. J. Bassett-Lowke to provide for those who are limited in space to that of an ordinary dining-room table. Clockwork and electric locomotives are supplied. The actual gauge is 16mm (5/8″) and the scale is 4mm to the foot.”

鉄道模型趣味誌1976年6月号バセット・ロークの書簡
「このモデル・レールウェイ・ニューズ誌(MRN)の第1巻,1925年3月号で,ステュワート レイノルズ氏がOOと書き,そのあと書誌が同じ名称を使っていることに留意したいものです。」
1925HO(1/87)
登場
   
Model Railway News 1927 9月
“A new name for 3 1/2mm. gauge is coming into use in some corners of the model railway world. This is H O gauge which means half "0" gauge, to distinguish it from the 4mm. scale which is adopted in the trade for ’00’ gauge”
1928
/1929
 英国より
OO、HO伝来
  
米国でのOOは1/76 19mmゲージ

Youtube Bing Table Top OO HO Gauge electric train
”Version shown was for export to America , sold by Alexander 1928-32”

ModelRailroader 1937年2月号
The smaller gauges, OO and HO, came into
being at about the same time, 1929.

鉄道模型趣味1983年10月号
「3.5mmと4mmの二つのスケールが英国から米国へ渡った。」
鉄道模型趣味誌1976年6月号バセット・ロークの書簡
「HOという語がどこから起こったのか,これがアメリカからきたという以外、由来を調べることはできません。」
鉄道模型趣味誌1976年6月号 ミキスト
「1934年にModelRailroaderが創刊された時にはOゲージが支配的であったが,すでに英国のHOとOOの両縮尺が入っており,やはり論争のたねとなった。」
1930    
鉄道模型趣味1976年6月号
「5/8"即ち16mmが正確にミリ単位の16.5mmに次第に変化し始めたのは,日本を除く各国では1930年前後からである。」
1935 
NMRA
誕生

・1/87 16.5mmゲージ
・1/96 5/8"ゲージ
・1/96 19/32"ゲージ
Trix-Express
OO
 
米国ではHOとして3種類が存在するも3.5mmスケール(1/87) 16.5mmゲージに収束
ModelRailroader 1935年5月号
For the model railroaders in the small gauge field there are now three gauges within a range of 1/16",all rather loosely known as HO.
The standard HO gauge uses 3.5mm. scale whith a track gauge of 16.5mm., or about 21/32".
A scale of 1/8" inch is also being used with a track gauge of 5/8", or 16.0mm.
Then some of the 1/8" scale workers have gone further and made an exact 1/8" scale gauge of 19/32".
1936  Marklin
OO(1/85)
  
1937  scale RTR
trains
Trix
OO(1/90)
  
1938Hornby Dublo
OO(1/76)
    
1941   狭軌:1/80
標軌:1/90
HOゲージ
山崎喜陽氏提唱
「呎吋で設計されてゐる米国の車輛には三・五粍スケールをとり、英国の車輛には四粍スケールをとる事は明らかであります。」
1942   十六番ゲージ
狭軌車輛(省型) 1/80
広軌車輛(鮮満等)1/90
山崎喜陽氏提唱
1941年の発表から5ヶ月後に修正
十六番ゲージには 米国 3.5mmスケールと英国 4mmスケールが含まれる
1946  Rivarossi
OO(1/78)
  
1950    Trix、Marklin OO→HO呼称変更
1952    Rivarossi OO→HO呼称変更
1954  Morop
(NEM規格
H0=1/87)
誕生
HAG
HO(1/80)
  
1955  Rivarossi
HO(1/80)
  
1976    鉄道模型趣味誌1976年7月号ミキストでは16番から標準軌:1/90は無くなり、OOは1/76、HOを1/87を基本としたスケール、16.5mmを基としたゲージとして3つの縮尺を16番として括っている
1982    鉄道模型趣味誌1982年8月号ミキストにて以下を並記
「1/80のみを16番ゲージとすることにした方が良いと思われる。」
「今後のプラHOと同様に,16.5mm=HOという,9mm=Nと同じ認識が一般的となっており,その方が将来の鉄道模型一般化のために役立つ,とも思っている。」
1986   関水金属(KATO)
HO(1/80)
鉄道模型趣味誌で1/80 16.5mmの呼称として「HO」を使用開始
KATOは1/80の日本型車輛が「HO Gauge」、1/87のアメリカ型車輛が「HO Scale」で区別している模様
※アルファベットのOと表記される場合と数字の0と表記される場合があるが、明確でない場合はアルファベットのOで表記
※模型軌間(ゲージ)は5/8"(約16mm)か16.5mmのどちらかが不明確な事例がある。1950年代以降は16.5mmと思われる。

参考文献
2024/4/5 修正
posted by よしひろ at 19:28| Comment(0) | TrackBack(0) | その他

2024年01月08日

9600蒸機機関車製作中

製作中の9600蒸機機関車本体の塗装を行いました。
運転室内はまだできていません。
本体塗装.jpg
下回りと炭水車はトビカ トップガードを直接塗りましたが、今回は下塗りにニッペ パワーバインドを塗った後にトビカ トップガードを塗りました。
煙室部分はつや消しにしないといけないのですが、マスキングが面倒なので、どうしようか迷っています。
窓枠は、ハンブロールのエナメルを筆塗りしましたが、ムラがでてしまいました。
特定番号機ではなく、パイピングも細かいところまでは作り込んでいません。
posted by よしひろ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 蒸気機関車製作