2020年08月02日

駆動方式の検討

今回、1条ウォームで動輪からの回転ができるようにしましたが、先人が動輪からの回転が可能な方式を考えられ、その模倣と検討により実現できたと思います。
記録として、その経緯を時系列で示します。
※稲葉さんからご指摘の件、追記しました
内容発表先名前(敬称略)備考
1947 7私の電車鐵道模型趣味松田恒久1984年井上豊氏のオートクラッチの元ネタ。
 1978頃 クラッチギア未発表内田利次(クラーケン)
雑誌等には未発表。
福原金属さんの会(7月)にてお披露目。
韓国製コピー製品あり。
工業生産向きの構造で、確実に動作する。
 1984 11押して動くとれいん大東孝司3条ウォームにより、動輪側から回転可能
 1984 12オートクラッチ鉄道模型趣味井上豊自動式クラッチ
 1987 ベアリング入り輪軸未発表森井義博車軸にボールベアリング入り
 1989 コースティングギア商品発売スパイクモデル
2条ウォーム 13mmゲージ用
進み角21°19'(設計値)
 19942私のC51超特急とれいん森井義博
ウォームホイール内オートクラッチとベアリング入り輪軸。
クラッチは、Canon F-1の巻き上げレバーのクラッチ構造を参考に双方向にクラッチが効くようにして製作。
製作が非常に面倒なため、製作は1回のみ。
200g程度の車輛では輪軸にボールベアリングを入れたものよりも良く調整されたピボットの方が軽く回る。
クラッチ.jpgベアリング車輪.jpg
 1994 5C51
Super Superb Line
商品発売カツミ
2条コースティングギア内蔵
進み角約18°(実測)
動輪側から回転するが重かった。
 1999 6C622鉄道模型趣味森井義博ギアヘッド付モータと平ギア、スパイラルギアによる駆動。
動力装置の体積が大きいことと、スパイクモデルのコースティングギアと比べて動輪側からの回転は軽くなかった。
 2001 3条ウォーム 森井義博
2条でウォームを製作できる会社を見つけられず、3条で試作。特に問題なし。
2015 1条ウォーム(進み角20°) 森井義博
1条ウォームで動輪側から回転可能な歯車を作製。
歯底径は設計値0.17mmであるが、加工中に折れるため、0.77mmで製作。
ホイール歯の先端をウォーム歯底径が大きくなった分切削。
動輪側から回すと時々引っかかりあり。
2018 2条ウォーム(進み角30°) 森井義博
特に問題なし。
但し、無負荷回転数が12Vで4000〜5000rpmのコアレスモータが必要であるが適当なものが見つからない。
2019 1条ウォーム(進み角20°) 森井義博
1条ウォームで動輪側から回転可能な歯車を作製。
歯底径は設計値0.17mmであるが、加工中に折れるため、0.64mmで製作。
ホイールはウォーム歯底径が大きくなる分、歯を転位して外径を小さくした。
特に問題なし。
posted by よしひろ at 02:24| Comment(6) | TrackBack(0) | 蒸気機関車製作

2020年07月24日

鉄道模型実験室

鉄道模型実験室という本が出版されています。
鉄道模型実験室.jpgたまたま、この本の著者のサイトを訪れて、出版されていることを知り、購入しました。
内容的には、このサイトに記載されている事項をまとめたものですが、私の興味と一致するところが多くあります。
私の場合、気が向いたときにあり合わせのもので実験したりしていますが、この方は、本格的に測定器を作って実験し、検証されています。
この本の出版社が「工学社」というのも珍しいと思います。
「工学社」は、主にマイコン関係の書籍を出版している会社で、鉄道模型関連の出版はこの方の著書のみと思います。
実は、私が初めて雑誌に投稿し載せてもらったのは、「工学社」の「月刊I/O」という雑誌なのです。
本格的な記事ではなく、読者の欄のようなところに、ワンボードマイコンの改造記事が載りました。
本屋で立ち読みしていて、似たようなことを書く人がいると思ったら、自分の文章でした。
残念ながら、立ち読みだけで購入しなかったので、記念すべき私の投稿第一号の本は持っていません。
posted by よしひろ at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | その他

ロストワックスの収縮

C53の連結棒(サイドロッド)をロストワックスで作っているのですが、なかなか希望した寸法にできませんでした。
連結棒.jpgロストワックス鋳造したものは、原型よりも収縮しますが必ず均一とは限りません。
連結棒のクランクピンの穴は、精度が必要なため、後で機械加工する必要があります。
でも、ロッドの丸いところとクランクピンの穴はあまりずれると見た目が悪くなります。
ロストワックスの収縮率は3〜4%程度と思われますが、実際に作ってみないと正確なところは分かりません。
最初は、6年ほど前にうまくいったものを再生産してもらったのですが、出来上がったものは、小さくなっていました。
ゴム型が年月を経て収縮していたようです。
そこで、穴の位置を合わせるために、今回は原型を4個作りました。
原型は3D造形で作っているのですが、そもそも3D造形で出来上がってくるものはデータ通りの寸法ではなく、ある程度の誤差があります。
3Dのデータを0.5%ずつ変化させて、少しずつ寸法の異なる原型を作製し、現在のロストワックス鋳造での収縮率の推定値から適当と思われる寸法の原型を選択してロストワックス鋳造するという手法です。
実際のところ、3D造形で出来上がったものは、0.5%の差も無く、ほぼ同じ寸法というのもありました。
写真の中央部のものがほぼ期待した寸法のものです。
右側は、原型違いで短かったものです。
左側は、中央のと同じロットですが、ロストワックス鋳造時のばらつきで長くなったものです。
posted by よしひろ at 17:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 蒸気機関車製作

2020年07月06日

#00ねじ

今回のC53では1.0mmよりも小さいねじを使います。
このねじの十字穴は#00とされているのですが、普通に市販されている#00のドライバでは入りません。
そこで確認してみました。
ドライバ.jpg左上がねじの頭です。
ドライバは左から、
・日発精密工業 #00 十字用ビット DBPH169(メーカ推奨品)
・ベッセル TD-51 +0000
・エンジニア DM-21 +0000
・アネックス精密ドライバー +000 No.65
・ジャパンホビーツール プラス#00 外径1.5ミリ
・PBスイスツールズ PH00(Phillips#00)
です。
日発精密工業(NHK)のは無論問題なく使えます。
ベッセルのは問題なく使えそうです。
エンジニアのも使えますが先が短いのが気になります。
アネックスのは先の凸部がちょっと太いのですが一応使えそうです。
JHTのは先の凸部がちょっと太くて微妙です。
PBのは全く使えません。
ということで、#0000と書かれたものなら使えそうです。

ところで、ドライバを調べていて初めて知ったのですが、ねじの十字穴は、Phillips規格だと思っていたのですが、JIS規格(日本工業規格)というのも別にあるようです。
日本製のねじの場合JIS規格で作られていることが多く、PhillipsドライバではなくJISドライバを使用すべきのようです。
海外のねじの場合は、JISかPhillipsか確認してから使う方が良いと思います。
日本国内では、十字のドライバがJISかPhillipsか明確に示されていないことが多いと思いますが、日本企業製の日本向けはJISのように思えます。
海外では、明確にPhillipsとJISで区分して販売しているところもあるようです。
PhillipsとJISの違いはよく知らないのですが、十字の凹部の底が広いのがPhillips、狭いのがJISのようです。
タグ:phillips ねじ JIS
posted by よしひろ at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 部品

2020年06月20日

釣リンク

返クランク腕と心向棒を繋ぐ釣リンクの形状が左右非対称であることを今までは気にしていませんでした。
小さな模型の部品としては対称形で作られていることが多いと思います。
釣リンクの下側には斜めにボルトが付けられていてそれがどちらを向くのが正しいのか確認しました。
釣リンク.png
C53の弁装置組立図面を見るとボルトは前側になっています。
図面では、9の部品です。
京都鉄道博物館で実機を確認すると、
C53釣リンク.jpg写真では見づらいですが、確かに前側にボルトが付いています。
C51釣リンク.jpg
ところがC51では後側にボルトが付いています。
京都鉄道博物館で見ることができた蒸気機関車では、C5345とC621以外は後側にボルトが付いていました。
C6226は後ろ側にボルトが付いていてC621吐逆なのがよく分かりません。
C622は整備中だったので近づいて見ることができませんでした。
ということでC53の釣リンクの向きは他の機関車とは逆ということが確認できました。
C53の場合、連結棒(サイドロッド)も関節の位置が通常とは前後逆なのですが、何故でしょうね。
タグ:機関車部品
posted by よしひろ at 13:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 蒸気機関車製作

2020年06月19日

炭水車ボギー横扣

C53の炭水車にはボギー横扣が2種類ありどのように使われているのか調べてみました。
ボギー横扣.jpg
図面には2種類描かれています。
下の曲がっている方は、
「台車前部並ニ最後部用」と書かれています。
しかし、C53現役時の写真を見ると、最後部は直線のものばかりです。

梅小路に保存されている機関車では以下のようになっていました。
C53連結面.jpg
機関車との連結部の横扣は曲がったタイプです。
写真はC53のものですが、D50,C51も同様でした。
C53中間.jpg
C53、D50、C51とも炭水車の中間のボギー横扣は直線です。


C53背面.jpgC5345の17立米炭水車の台車後部の横扣は直線です。
D50背面.jpg C53の一部はD50の20立米炭水車に振替えられました。
このD50140の20立米炭水車台車後部の横扣は曲がったタイプです。
C51背面.jpg
 このC51239の炭水車は12-17の銘板が付いていますが、形状は20立米炭水車です。
台車後部の横扣は直線です。

以上のことから、C53の炭水車ではボギー横扣は、前から 曲ー直ー直ー直(曲もあるかも)という形状になっていると考えられます。
タグ:炭水車
posted by よしひろ at 21:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 蒸気機関車製作

2020年06月07日

C53走行試験

C53の走行試験として客車1輛を牽き、ポイントの分岐側を走らせました。
少しショートするタイミングがあるので、もう少し調整が必要です。
ポイント通過音を確認したかったのですが、走行音に紛れてよく分かりません。
タグ:曲線通過
posted by よしひろ at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 蒸気機関車製作

2020年06月01日

C53機関車重量

とりあえず、パイピング以外の組立はほぼ終わりましたので、機関車の重量を測定してみました。
C53重量.jpg何とか500gになりました。
煙室や、シリンダの中は空洞なので、補重は可能なのですが、重心がずれるので、この程度て良いかと思います。
井門義博氏のblogに掲載された同じ縮尺の蒸気機関車の重量と比べても軽いということはないでしょう。
タグ:ウェイト
posted by よしひろ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 蒸気機関車製作

2020年05月14日

やすり

日本のエンジニアからジェットブラックヤスリというのが販売されていたので購入してみました。
鑢1.jpg
精密工具については、私はスイス製やドイツ製が好きで、日本製は品質に疑問のあることがあります。
上が今回のやすりで、下はスイスのバローベ製です。
どちらも歯の荒さは#3ですが、日本製の方が若干粗いみたいです。
このやすりのうたい文句は「凄まじい切れ味」とのことなのでちょっと期待しているのですが、まだ使用していないので、実力は不明です。
鑢2.jpg
このやすりの良いところは、片側の横の面が削り落とされていることです。
バローベのやすりは両横とも歯が付いていて、削りたく無いところも削られてしまったりしますが、このやすりのように歯がなく、きっちり直角に整えられていると使いやすいと思います。
タグ:やすり
posted by よしひろ at 13:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 工具

2020年05月13日

S0.5ねじ(2)

以前にもS0.5の六角頭ねじのことを書きましたが、アドラーズネストから洋白の六角ボルトヘッド(SS)というのが発売されていましたので、これにS0.5のねじを切ってみました。

S0.5ねじ.jpg前回の真鍮よりも硬いのと、ねじ部が短いせいか、ねじを加工しやすかったです。
タグ:ねじ
posted by よしひろ at 17:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 部品