結局、今回の試験に使用する輪軸は3種類作製しました。
前回の牽引負荷試験では、既にあるものを使用したため、複数の条件が異なっていましたが、今回はできるだけ条件が異なるのは一つだけになるようにしました。
但し、時間的、経済的理由により条件の違いは完全ではありません。
以下の条件違いとなります。
条件 | 輪軸1 | 輪軸2 | 輪軸3 |
踏面形状 | 円錐 | 円弧 | |
タイヤ材質 | 洋白 | ステンレス |
※車軸は全て同じ図面で同じ外注先による同じロットのものを使用しています。
※踏面形状は円錐と円弧に分類してありますが、それ以外にフィレット半径(円錐:R0.25 円弧:R0.275)、フランジ形状も異なります。
※輪軸1、輪軸2は黒ニッケルめっきが施されていますが、ある程度走行するとめっきが取れて金属地肌が出てくるため、めっきの有無は条件の違いとはしていません。
※輪軸1と輪軸2の洋白は同じメーカ製とは限りませんので、微妙な違いがあると思われますが今回は無視します。
※円弧踏面は同じ図面ですが洋白とステンレスで加工依頼先が異なり、微妙な違いがあると思われますが今回は無視します。
※輪軸は1軸毎に誤差がありますので、今回は10輛46軸を使用した試験とし、それぞれの誤差による影響が測定値としては平均化されることを期待しています。