所属クラブの運転会があり約2年ぶりに私の組み立て式レイアウトを出しました。
2021年10月31日
2021年10月28日
ピボット軸の比較4
ピボット先端がR0.1の球状になっている輪軸と、ピボット先端を尖らせた輪軸で牽引負荷を測定しました。
今回は、試験の都合上(3軸台車の輪軸取り替えに手間がかかる)、2軸客車のみ7輛で測定しています。
![]() | R732曲線、直線共にピボットの先端を尖らせた方が負荷が少なくなりました。 ピボット先端がR0.1のものと比べ約1割強小さくなっています。 直線に比べて曲線では差が少なくなっています。 横圧とかの永久があるのでしょうか。 |
![]() | R732曲線でのデータです。 移動平均でグラフを表示しています・ どちらも走らせ続けていると負荷が大きくなりますが、その差は変わりません。 |
![]() | 直線でのデータです。 都合により測定距離は約1.5mと短いためデータ量は少なめです。 線路を敷いている床面の勾配を考慮し行きと帰りで測定しています。 太い線は移動平均、細い線は、往復3回ずつ測定した6つの個々のデータの平均値を表示しています。
今回のデータでは、平均値では重量比で
データの小さい値のところでは約0.4%、約0.5%となっていますので、傾斜で転がす試験とほぼ同じ結果と考えられます。 |
![]() | このデータは前に出したものと元データは同じです。 このデータでは、先端がR0.1のピボットを使用しています。 重量比では、
今回の結果は、洋白円弧踏面で、
3軸台車の有無等条件違いもあり、若干誤差はありますが、洋白円弧踏面,先端R0.1ピボットの条件で前回とほぼ同じ結果が得られています。 この結果から、ピボット先端を尖らせ、円錐踏面から円弧踏面にすることによって、計算上は約1/1.7に負荷を減らせることになります。 |
2021年10月24日
ピボット先端の加工
ピボット軸の比較
2021年10月22日
ピボット軸の比較
先端を尖らせたピボットと約R0.1の先端のピボットでの比較を再度行いました。
前回は、徐々に傾きを大きくして行きましたが、今回は、あらかじめ傾きを作ったところに車輛を置いて、動き始めるか確認しました。
線路の傾きは線路の端下に丸棒を置いて実現しています。 線路は1m(1000mm)あり、直径2.0の棒を入れると約0.2%の傾きのはずですが、測定すると0.3%と表示されます。 線路の下には四角のアルミパイプが付いていますが、若干たわむようです。 線路の傾きはiPhnoeで測定していますが、はたして水平に近い傾きでセンサーの精度がどれほどなのか疑問でもあります。 できれば、0.25%以下の分解能のある傾斜計が欲しいところです。(数千円のデジタル傾斜計ですと精度は±0.2°(傾きで0.3%位)とかで、もっと精度の良いものですと20万円以上します) 車輛が乗ると0.1%傾きの表示が大きくなることもありました。 先端を尖らせたピボットでは0.3%では動き出さす、0.4%で動き出しました。 約R0.1の先端のピボットでは0.4%ほんのわずかに動くもののすぐに止まります。 0.5〜0.6%になると動き出します。 やはり、先端を尖らせた方が回転負荷は少ないようです。 |
輪軸の転がり
ピボットの先端を尖らせても、R0.1ほどの曲面があっても車輛が動き出す勾配は殆ど変わりませんでした。
ならば、輪軸単体ならどの程度の勾配で転がり出すのか確認しました。
なかなかうまくいきませんでした。 車輪とレールが水平になっていないのか、動き始める勾配が1%を超えることも多くありました。 この試験では、0.5%程度が最も小さな勾配で動き始めました。 前回の試験でも台車に取り付けた状態で0.5%程度が最も小さな勾配でしたので、ピボット先端の回転負荷は全体から見るとほぼ0に近い状態になっているのではないかと推定します。 もっと小さな勾配で動き出すためには、輪軸・車輪自体の精度とレール上面の平滑性をもっと上げる必要があるのではないかと思いました。 |
ピボット軸の比較
2021年10月10日のこのblogで曲線を走らせた時、先端の尖ったピボットの方が牽引負荷が大きそうだということになっていました。
本当はどうなのかを確認するために、先端を尖らせてみました。
2021年10月17日
機関車の重量バランス
C53のウェイトの位置を変えて重量バランスが変わると牽引力はどうなるか確認しました。
2021年10月16日
輪軸摩擦負荷試験
牽引負荷試験(輪軸違い)での輪軸を使用して、輪軸を回転させずに牽引した際の負荷を測定してみました。
レールと車輪踏面との形状違い、材質違いによる摩擦の比較です。
2021年10月12日
パワーパック
いつもは市販の可変電源キットを組み立てて、適当な箱に詰めたものをパワーパックとして使用しています。
そのような怪しげなものではなく、まともなものが欲しくて、電気機器の開発会社のパワーパックが販売されていましたので購入してみました。
![]() | 外観です。 左が今回購入したもの、右が私の作製した怪しげなパワーパックです。 市販のは外部電源としてUSB5Vが使える以外は、私の使用用途としては機能的な差はありません。 仕様として疑問に思ったのは、ショートのLEDが電圧を上げていくと点灯し、ショートの際に消灯することです。 最初、何も繋いでいないのにショートLEDが点灯したのでちょっと驚きました。 放熱用のファンが付いていて大変うるさいです。 小数点以下2桁の電流計が付いていますが、C53を15V全速力で走らせたら、電流表示は0.00Aでした。 テスタで測定すると約15mAでした。 15Vで動輪の回転を止めると0.35Aと表示されました。 こっちの方はテスタでの測定でも約0.35Aなので、電流値が高いとそれなりの表示のようです。 |
![]() | 中を開けてみました。 主たる回路は、amazonで売られているこれと同じもののようです。 ファンは無くても大きな放熱器を付けてやれば問題なさそうな気はします。 |
![]() | 電源端子が合わないと困るので、とりあえず純正品を購入しました。 電源を日本国内で流通させるにはPSEの認証が必要なので、面倒なのですが、秋月電子のが入っていたのはちょっと驚きでした。 秋月電子での通販の3.2倍の価格でした。 |
軸受形状
牽引負荷測定に使用している台車の軸受形状を確認してみました。
模型車輛製作等で使用されるリベット打出しと同じ要領です。
リベット打出しと比べると、押し出す深さや直径が大きいことが異なります。
写真でも分かるように、軸受の先端は板厚が非常に薄くなっています。
最初は、ポンチの先端をできるだけ尖らせたのですが、どうしても貫通してしまいました。
現在使用しているポンチは、先端を丸めてあります。
写真の通り、軸受側の先端の丸みと車軸側の先端の丸みがほぼ同じ径になっています。
軸受の穴をドリルやカッター等で加工し、軸受先端を尖らせて好結果をえられている例もあります。
軸受の先はもっと尖っているのが良いのか、それとももっと緩いRで良いのか、現状は判断できません。
どなたか、ご存知の方はコメントをいただけないでしょうか。
2021年10月11日
ピボット軸
3月の牽引負荷データとの比較で、同じ車輪でも3月に測定した輪軸の方が牽引負荷が小さかったので、車軸のピボットが優れていると推定しました。
そこで、ピボット先端の形状を比較してみました。
2021年10月10日
牽引負荷比較
本年3月に実施した牽引試験のデータとも比較してみました。
牽引負荷の先頭から1000番目のデータまでの平均値で比較しています。
なお、1輛毎の重量が異なるため、3月のデータには、重量分の補正をしてあります。
輪軸1、輪軸2、輪軸3は今回の測定、旧輪軸、新輪軸は3月の測定です。
輪軸1と、旧輪軸の車輪は同じで、車軸が異なります。
この結果から、旧輪軸のピボット軸の方が優れていると推定されます。
新輪軸は、ステンレス円弧踏面ですが、今回の円弧踏面とは微妙に形状が異なりますが、どうもピボット軸の出来が良くなさそうな感じです。
牽引負荷を減少させるには、踏面形状と共にピボット軸の形状も検討が必要かもしれません。
ただ、図面上はもっと先を尖らしているのですが、軸を作ってもらう工場からは、作れないとか、運搬等で先が曲がってしまうとかで制限がかかってしまい思うようなものが作れていないのが実情です。
2021年10月09日
試験用輪軸踏面
試験で使用した輪軸の踏面を撮影してみました。
輪軸は、試験の度に取り外し、次に取り付ける時は元の台車ではなく、ランダムに取り付けています。
曲線を走る台車はアタック角により、輪軸は一方向に押えられますが、できるだけ双方の方向でレールの上を走る機会があるようにしました。
輪軸1は踏面全体にフィレットの近くまで走行痕があり、よく見ると上下に2つ走行痕があります。
輪軸2と輪軸3は輪軸1に比べると走行痕が細くなっています。
輪軸3の方が輪軸2よりも若干走行痕は細いようです。
走行痕が細い方がレールと接触する振れ幅が小さいと考えられますので、走行時の輪軸の左右動が少なく安定して走るのではないかと推察されます。
また、輪軸2と輪軸3の走行痕はフィレットの位置よりも少し外側であるため、フランジがレールに接触する確率も小さくなるのではないかと思われます。
こういった点でも、円錐踏面より円弧踏面の方が走行に有利ではないかと考えられます。
2021年10月06日
牽引負荷試験(輪軸違い)2
3種類の輪軸で牽引負荷がどうなるのか測定してみました。
この測定データが正しければ、
- 従来の円錐踏面よりも円弧踏面の方が牽引負荷は少なくなる
- ステンレスタイヤは必ずしも洋白タイヤよりも牽引負荷が少なくなるとは言えない
![]() | 各輪軸での牽引負荷測定データを開始からデータ1000個分(約10分)の平均をグラフにしてみたものです。 輪軸1(洋白円錐踏面)の負荷が最も大きく、次いで輪軸2(ステンレス円弧踏面)、輪軸3(洋白円弧踏面)の順となりました。 できるだけ同条件となるように整備した上で試験を行っているつもりですが、測定データのばらつきが結構あります。 できれば同時に数多く測定したいところですが、1軸分の測定に1時間、輪軸の取り替えや整備等準備に1時間半程度かかり、1日で3種類を1回だけ測定するのがやっとです。 (試験中に計測器の電池切れになり、最初の準備からやり直しというのも何度かありました) そのため、各軸の測定を行った日は違っており、時刻、温度や湿度等試験環境も異なっています。 輪軸は測定が終わると、台車から取り外し→パーツクリーナで洗浄→踏面の拭き掃除を行い、試験前にはレールの拭き掃除を行っています。 ただ、最初の測定では踏面を拭いておらず、そのために負荷が大きかったのではないかと推定しています。(ステンレスタイヤだけは一度も線路に乗せたことの無い、完全な新品でした) |
![]() | 素のデータをそのままグラフ化すると見づらいので、牽引負荷試験の後ろ3回の各データ毎の平均をとって、その移動平均をグラフにしています。 各輪軸での牽引負荷および時間経過が分かると思います。 以前の試験では、ステンレス円弧踏面のタイヤで、長時間走行時の負荷増加が大きくなっていました。 今回の結果では、タイヤの材質によらず、円弧踏面の方が円錐踏面よりも長時間走行時の負荷増加が大きいという結果になりました。 なお、以前の試験と同様、何れの輪軸もフランジがレールに当たっている痕跡はありませんでした。 |
2021年10月02日
牽引負荷試験(輪軸違い)
既に客車に輪軸2を取り付けてあったので、それを用いて負荷試験を実施しました。
前回の試験と同様に、試験時間が経過するにつれ、レールが汚れることで負荷が増えるようでしたので、機関車の次にレールクリーニングカーを連結して再度試験を行ってみました。
1回につき1時間弱走行させ計測しています。