2021年12月31日

Kadee#705改造カプラーの動作確認

HOn3用のKadee#703カプラーを1/87本線用に改造したものを、アンカプラーで動作確認をしました。
アンカプラー.jpg
たまたま、半分に折れてしまったアンカプラーがありましたので、IMONシステムトラックに取り付けてみました。
25年以上前のものですし、半分に折れたものなので、磁力は弱くなっている可能性があります。
多分、HOn3用の#709だと思うのですが、HO用のDU無しの#312かもしれません。
 
手元にあった客車を使用して連結解放の試験を行ってみました。
客車は手で動かしています。
磁力が弱いのと、磁石の幅が狭いので、解放やDU(遅延解放)の動作が不確実な場合もありますが、一応、機能するようです。
タグ:カプラー
posted by よしひろ at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 連結器

2021年12月30日

Kadee #705の改造

HOn3用のKadee#705を1/87の本線用にトリップピンを入れ替える改造を10個以上行って、やっと安定した改造ができるようになってきました。
私がやっている改造手順について書いてみます。
改造1.jpgカプラーからナックルのばねを取り外した後に、トリップピンを万力に挟み、マイナスドライバーでカプラーの底面を押し上げてトリップピンを抜きます。
改造02.jpg
抜いたトリップピンです。
ナックルの位置に回り止めのために少し変形させてあります。
改造2.jpg
改造で使用するトリップピンです。
Φ0.8のピアノ線です。
約15mmの長さに切断してあります。
焼き鈍し等は行わず、そのまま使用しています。
先端から約2mmの位置に回り止めを付けてあります。
改造3.jpg当初、回り止めを付けるのに、ニッパで押さえていたのですが、安定した変形が難しいので、使わないニッパを改造して治具を作製しました。
改造4.jpg改造用のトリップピンをカプラーに刺して、万力で圧入します。
改造5.jpgナックルに対して少し角度を付けて、KadeeのCoupler Trip Pin Pliersでトリップピンを曲げます。
 改造6.jpg
トリップピンを曲げた状態です。
このままでは、少々長すぎるので、先端を切断します。
 改造7.jpg Kadee#711のトリップピンを参考にトリップピンの先端を切断します。
 改造8.jpg ナックルのばねを戻して改造完了です。
タグ:カプラー
posted by よしひろ at 11:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 連結器

2021年12月29日

Kadee #705

最近、私の周りでは話題のKadee #705を所属するクラブの方が入手してくださいました。
HOn3用ということで、連結器中心高さが7.14mmで、トリップピンが短いのです。
連結器中心高さが10mmで使えるようにトリップピンを取り替えました。
カプラーヘッドが小さめで日本型の1/87には丁度良いように思います。
Kadee705改.jpg
右が元の#705です。
左が連結器中心高さ10mmになるようにトリップピンを入れ替えたものです。
トリップピンは、Φ0.8のピアノ線を使用しました。
改造は、
・元のトリップピンを万力に固定して、マイナスドライバで連結器本体を持ち上げると、トリップピンが抜けます。
・Φ0.8のピアノ線を約15mmに切り、上から約2mmの位置にニッパ等で傷をつけて、ちょっと径を大きくします。
・上記ピアノ線を、連結器に差し込みます。手では入りきらないので、万力で圧入します。
Coupler Trip Pin Pliers等で、適当な形になるように曲げます。
・ちょっと長いので、先端を切ります。
わりといい加減ですが、こんな感じで、トリップピンの取り替えを行いました。
解放がうまくできるかどうかはまだ試していません。
比較.jpg
KadeeのHO用スケールカプラーとの比較です。
上が#705(改)、下が"Scale" Metal Couplersです。
日本型には"Scale" Metal Couplersは少々大きすぎるように思われます。
ナックルのばねは#705のは少し小さく、従来のKadeeカプラー用のばねは使えません。
予備のばねは入っておらず、販売もされていないので、無くしてしまったら代替のばねを探す必要があります。(改造中に1つ飛ばして紛失してしまいました)
 比較2.jpg
IMONカプラーとの比較です。
右がIMONカプラー、左が#705(改)です。
IMONカプラーよりも#705の方が少し小さいです。
IMONシステムトラックカプラーは自動開放ができませんが、#705(改)はアンカプラーで解放ができます(できるはず)。
  
タグ:カプラー
posted by よしひろ at 15:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 連結器

2021年12月16日

分岐器

25年前に作製した組み立て式レイアウトの一部モジュール置き換えとして分岐器を作製しました。
組み立て式レイアウトを広げる機会が無いので、今回作製モジュールの稼働試験はまだできていません。
分岐器.jpg
写真の上側が今回作製したモジュールの分岐器でフログ番数は10番です。
下側が前に製作したモジュールでフログ番数は7番です。
中央にあるのはModelsIMONの組線路の分岐器で約6番です。
25年前は実物の分岐器の設計図を持っていなかったため、前回作製のモジュールは稲葉さんからいただいたPostscriptの分岐器設計プログラムを使用し、分岐側ができるだけ大きな曲線になるようにしたもので、ほぼ全てハンドスパイクにより製作しています。
今回の分岐器は実物の設計図を基に作成しており、ハンドレイとハンドスパイクを併用しています。
前回の7番と今回の10番では分岐器自体の大きさはほぼ同じになっています。
タグ:分岐器
posted by よしひろ at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 線路

2021年12月01日

KATOスロットレスモータ3

万力で磁気回路を補填することでモータの特性が改善されたので、外ヨークを付けてみたらどうなるか確認しました。
手元にあったΦ15の鉄の丸棒を削って外ヨークを作りました。
外ヨーク付.jpgΦ15の鉄の棒にモータに合うように丸穴を開けて外ヨークにしました。
KATO GM3スロットレスST特性3.png
万力で磁気回路を補填したよりも特性が良くなりました。
このことから、KATOのスロットレスモータの外側の鉄板は薄すぎるのではないかということが結論づけられると思います。
posted by よしひろ at 23:15| Comment(1) | TrackBack(0) | モータ

KATOスロットレスモータ2

KATOのスロットレスモータの特性が芳しくありませんでしたが、外側の鉄板が薄く、磁気回路の問題もあると考えました。
特性測定の際に、磁気回路への影響を考慮し、木材を間に挟んで万力で固定していましたが、磁石の両側を直接万力で挟んでみました。
万力1.jpg万力.jpg左がモータの磁気回路に影響が出ないようにするための固定方法。右が万力の鉄部分でも磁気回路を形成するようにした固定方法。
KATO GM3スロットレスST特性2.png
 モータの特性を測定すると、万力で磁気回路を形成した方は、GM-3モータよりもトルクによる回転数の変化が少なくなります。
一般的にトルクによる回転数の変化が少ないほど性能が優れていると考えられます。
回転数は、巻き線仕様で変えることができます。
おそらく、KATOのスロットレスモータの外側の鉄板が薄すぎて磁石の性能を生かし切れていないのではないかと思います。
鉄板を厚くし、磁石を薄くした方が性能が良くなるように思います。
posted by よしひろ at 18:25| Comment(0) | TrackBack(0) | モータ

KATOスロットレスモータ

KATOのスロットレスモータを入手しましたので、どのようなものか確認しました。
既に9mmゲージでモータの換装をされている方のレポートが出ていて好結果が得られているようです。
比較.jpg
従来のGM-3モータとの比較です。
右がスロットレスモータです。
磁石はかなり厚いものが使用されていて、強力です。
近くに鉄等の磁性体はあると、強くくっついてしまいます。
ただ、モータ外側の鉄板がかなり薄く、物理的な強度が弱いです。
また、外側の鉄板はモータとしての磁気回路の一部のはずで、より強力な磁石を使用して、薄い磁性体にしたために磁気飽和を起こさないのか気になります。
磁石の側面を鉄板が被っているのも気になります。
コギングは全くありません。
スロットレス.jpg
外側の鉄板が弱いので、簡単に分解できてしまいます。
また、何故かGM-3と比べてフライホイールの圧入が弱く、途中までは手で力を加えただけで動き、プーリ抜きを使用せずに抜けてしまいました。
このモータは、GM-3と同様、3極モータです。
KATO GM3スロットレス電圧特性.png
電圧ー回転数特性を測定しました。
GM-3モータとさほど変わらないようです。
KATO GM3スロットレスST特性.png
回転数ートルク特性を測定しました。
期待に反して、スロットレスモータはモータとしての特性が一番悪いという結果でした。
測定結果が良くなかったので、もう一個測定しましたが、左グラフの通り、同じような結果でした。
スロットレスモータには大いに期待していたのですが、大きく強力な磁石を使用しているにもかかわらず、トルク特性が従来よりも悪く、期待外れでした。
もし、スロットレスモータではこの程度の特性しか出せないのであれば、過去にあったとされるスロットレスモータが消滅していったのも頷けます。
また、外側の鉄板の薄さについても、設計に疑問を持ちました。
外側から指で力を加えると簡単に歪んでしまうのは、いかがなものかと思います。
タグ:測定 巻線
posted by よしひろ at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | モータ