2024年03月31日

「HO」の呼称について

「HO」の呼称について本blogに書きましたが、他の情報に埋もれてしまう可能性があるため、私のWWWのページに転記しました。
posted by よしひろ at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | その他

2024年03月30日

踏面形状

モデルアイコンさんで、負荷の少ない輪軸を作られたとのことで興味がありました。
在庫が1式だけ残っているとのことで購入させていただきました。

踏面形状に工夫があるようでしたので、比較のため他の車輪と並べて撮影しました。
モデルアイコン.jpg
モデルアイコンさんの車輪はLow-Dのようにフィレット半径を大きくしたものかと思っていましたが、現物を見ると曲線というよりも斜めの直線のような感じのフィレットになっています。
フランジの角度はかなり緩く設定されているようです。
他の車輪と比べてフランジが高いですが、これは16.5mmゲージ用の一般的なフランジ高さと同程度です。
他の車輪は、13mmゲージ、12mmゲージ用で、16.5mmゲージ用よりもフランジが低くなっています。
スパイクモデルの車輪は古いもので、評判の良くなかったフィレットの大きなものです。
フランジ先端近くまでフィレットの曲線があるのと、フィレットの面が筋状にが凹凸があるのが評判を悪くした原因でしょうか。
その反動からか、現在のJM規格の車輪のフィレットは0.17mmと小さく設定されています。
円弧踏面は私ので、フィレット自体はそれほど大きくありませんが、踏面のフィレットに近いあたりで円弧状に曲げてあります。
タグ:輪軸 踏面
posted by よしひろ at 19:07| Comment(1) | TrackBack(0) | 輪軸

Kadee Twin Rail Spiker

Kadee Twin Rail Spikerを購入してみました。
これ用のスパイク自体は20年以上前に入手していたのですが、工具本体を入手できずにいました。
Kadeeのサイトを見ると販売されていましたので、円安で割高ではありますが購入してみました。
ホッチキスのような針を3分割してスパイクされます。(真ん中はゴミになります)
先ほどKadeeのサイトを見たら、売り切れになっていました。
railspiker箱.jpg
パッケージです。

railspiker試用.jpg
試用してみました。
元のスパイクと比べ頭が小さいです。
1つずつハンドスパイクするよりもずっと速くスパイクできます。

railspiker.jpg
スパイカー本体です。
線路と比べるとかなり大きいのが分かると思います。
タグ:スパイク
posted by よしひろ at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 線路

2024年03月27日

「HO」の呼称について

1/80 16.5mmを「HO」と呼ぶか否かで論争になることがしばしばありました。
実際のところ、「HO」とはどういう意味を持つのか、過去の経過を年表にしてみました。
データとして間違い、不足等がありましたらご指摘をお願いします。
英国米国欧州日本備考
1919
1/87で製造を独Bing-Werkeに依頼
   当初OOは1/87 5/8"ゲージとされた。
1921OO
登場(ゼンマイ)
   この時のOOは3.5mmスケール 5/8"ゲージ?
鉄道模型趣味誌1976年6月号 ミキスト
「まず1921年秋ゼンマイで走った機関車,これが英国,いや世界で始めての16ミリ模型機関車セットである。」
1922  Bing
OO(3.5mmスケール?)
 鉄道模型趣味誌1976年6月号 ミキスト
「続いてドイツでも,このスケールを採り入れて,Bing社が1922年頃にOOの模型セットを発売したという。」
1924 OO(電動)   
However, by 1924 Henry Greenly had obviously decided that this new small size had significant potential. In his famous book, Model Railways, published In May 1924, he writes in the section on scales: “Gauge No. 00, ‘Table Railways’:- This standard gauge has recently been introduced by the writer at the instance of Mr. W. J. Bassett-Lowke to provide for those who are limited in space to that of an ordinary dining-room table. Clockwork and electric locomotives are supplied. The actual gauge is 16mm (5/8″) and the scale is 4mm to the foot.”

鉄道模型趣味誌1976年6月号バセット・ロークの書簡
「このモデル・レールウェイ・ニューズ誌(MRN)の第1巻,1925年3月号で,ステュワート レイノルズ氏がOOと書き,そのあと書誌が同じ名称を使っていることに留意したいものです。」
1925HO(1/87)
登場
   
Model Railway News 1927 9月
“A new name for 3 1/2mm. gauge is coming into use in some corners of the model railway world. This is H O gauge which means half "0" gauge, to distinguish it from the 4mm. scale which is adopted in the trade for ’00’ gauge”
1928
/1929
 英国より
OO、HO伝来
  
米国でのOOは1/76 19mmゲージ

Youtube Bing Table Top OO HO Gauge electric train
”Version shown was for export to America , sold by Alexander 1928-32”

ModelRailroader 1937年2月号
The smaller gauges, OO and HO, came into
being at about the same time, 1929.

鉄道模型趣味1983年10月号
「3.5mmと4mmの二つのスケールが英国から米国へ渡った。」
鉄道模型趣味誌1976年6月号バセット・ロークの書簡
「HOという語がどこから起こったのか,これがアメリカからきたという以外、由来を調べることはできません。」
鉄道模型趣味誌1976年6月号 ミキスト
「1934年にModelRailroaderが創刊された時にはOゲージが支配的であったが,すでに英国のHOとOOの両縮尺が入っており,やはり論争のたねとなった。」
1930    
鉄道模型趣味1976年6月号
「5/8"即ち16mmが正確にミリ単位の16.5mmに次第に変化し始めたのは,日本を除く各国では1930年前後からである。」
1935 
NMRA
誕生

・1/87 16.5mmゲージ
・1/96 5/8"ゲージ
・1/96 19/32"ゲージ
Trix-Express
OO
 
米国ではHOとして3種類が存在するも3.5mmスケール(1/87) 16.5mmゲージに収束
ModelRailroader 1935年5月号
For the model railroaders in the small gauge field there are now three gauges within a range of 1/16",all rather loosely known as HO.
The standard HO gauge uses 3.5mm. scale whith a track gauge of 16.5mm., or about 21/32".
A scale of 1/8" inch is also being used with a track gauge of 5/8", or 16.0mm.
Then some of the 1/8" scale workers have gone further and made an exact 1/8" scale gauge of 19/32".
1936  Marklin
OO(1/85)
  
1937  scale RTR
trains
Trix
OO(1/90)
  
1938Hornby Dublo
OO(1/76)
    
1941   狭軌:1/80
標軌:1/90
HOゲージ
山崎喜陽氏提唱
「呎吋で設計されてゐる米国の車輛には三・五粍スケールをとり、英国の車輛には四粍スケールをとる事は明らかであります。」
1942   十六番ゲージ
狭軌車輛(省型) 1/80
広軌車輛(鮮満等)1/90
山崎喜陽氏提唱
1941年の発表から5ヶ月後に修正
十六番ゲージには 米国 3.5mmスケールと英国 4mmスケールが含まれる
1946  Rivarossi
OO(1/78)
  
1950    Trix、Marklin OO→HO呼称変更
1952    Rivarossi OO→HO呼称変更
1954  Morop
(NEM規格
H0=1/87)
誕生
HAG
HO(1/80)
  
1955  Rivarossi
HO(1/80)
  
1976    鉄道模型趣味誌1976年7月号ミキストでは16番から標準軌:1/90は無くなり、OOは1/76、HOを1/87を基本としたスケール、16.5mmを基としたゲージとして3つの縮尺を16番として括っている
1982    鉄道模型趣味誌1982年8月号ミキストにて以下を並記
「1/80のみを16番ゲージとすることにした方が良いと思われる。」
「今後のプラHOと同様に,16.5mm=HOという,9mm=Nと同じ認識が一般的となっており,その方が将来の鉄道模型一般化のために役立つ,とも思っている。」
1986   関水金属(KATO)
HO(1/80)
鉄道模型趣味誌で1/80 16.5mmの呼称として「HO」を使用開始
KATOは1/80の日本型車輛が「HO Gauge」、1/87のアメリカ型車輛が「HO Scale」で区別している模様
※アルファベットのOと表記される場合と数字の0と表記される場合があるが、明確でない場合はアルファベットのOで表記
※模型軌間(ゲージ)は5/8"(約16mm)か16.5mmのどちらかが不明確な事例がある。1950年代以降は16.5mmと思われる。

参考文献
2024/4/5 修正
posted by よしひろ at 19:28| Comment(0) | TrackBack(0) | その他