2020年06月19日

炭水車ボギー横扣

C53の炭水車にはボギー横扣が2種類ありどのように使われているのか調べてみました。
ボギー横扣.jpg
図面には2種類描かれています。
下の曲がっている方は、
「台車前部並ニ最後部用」と書かれています。
しかし、C53現役時の写真を見ると、最後部は直線のものばかりです。

梅小路に保存されている機関車では以下のようになっていました。
C53連結面.jpg
機関車との連結部の横扣は曲がったタイプです。
写真はC53のものですが、D50,C51も同様でした。
C53中間.jpg
C53、D50、C51とも炭水車の中間のボギー横扣は直線です。


C53背面.jpgC5345の17立米炭水車の台車後部の横扣は直線です。
D50背面.jpg C53の一部はD50の20立米炭水車に振替えられました。
このD50140の20立米炭水車台車後部の横扣は曲がったタイプです。
C51背面.jpg
 このC51239の炭水車は12-17の銘板が付いていますが、形状は20立米炭水車です。
台車後部の横扣は直線です。

以上のことから、C53の炭水車ではボギー横扣は、前から 曲ー直ー直ー直(曲もあるかも)という形状になっていると考えられます。
タグ:炭水車
posted by よしひろ at 21:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 蒸気機関車製作
この記事へのコメント
ご所持の横梁図面資料LC7360のA訂正に
「2-11-1自動連結器の取付取外シヲ容易ニスルタメ変更」
とあります。出典:D50形機関車明細図{9900形}附:20立方
米,12-17炭水車明細図 鉄道資料保存会編 194頁
同形式の炭水車を使用していたD60ではA訂正が適用された機体とそうでない機体、双方がありました。直線のままの
横梁は車輪径940mmの台車に多かったように思います。
ご参考になれば幸いです。
Posted by 小川 秀三 at 2020年07月03日 10:33
小川様
ありがとうございます。
LA0009の組立図にも両端は曲がった絵が描いてあるのですが、昭和3年度のC53に適用されたとも限らないみたいですね。
Posted by 森井義博 at 2020年07月03日 11:30
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