先日、機芸出版社から「国鉄色ハンドブック」という本が発売されました。
国鉄で使用された色について国鉄色見本帳以外にも詳細に調査されており、貴重な資料になると思います。
国鉄で使用された色について国鉄色見本帳以外にも詳細に調査されており、貴重な資料になると思います。
ただ、色については、印刷のため、若干の違いがあることは懸念されます。
クラーケンさんから色見本帳(1963)をお借りすることができましたので、いくつかの色を比較したいと思います。
全般的に国鉄色ハンドブックの方が色が薄めに仕上がっているようです。
写真はデジタルカメラで撮影したもので、これの色再現性は疑わしいので、実際の色を見ていただくことをお勧めします。
色は、感覚的ですからね?でも比較するには色見本必要性高いですよね。
鉄道模型は何故か、色見本の必要性低く見ていますよね。特に小さく縮尺された模型の色は、感覚だけというのは絶対駄目ですよね。
色を印刷で正確に表すという事自体に無理があるという事でしょうかね。
車両の色彩の色見本は実際の塗料を塗っている様ですが、小さすぎて周りの白色の影響を受けて非常に暗く感じます。
色をそのまま拡大できればと思ってるんですが、良い方法を思いつきません。
色は難しいですね。
また、全面に色が付いているので、回りの色の影響もほぼ無いと思いますよ。
今回の国鉄色ハンドブックはかなり頑張っていると思いますし、しっかりとした解説も付いているので価値はあると思います。
色味に関しては、印刷で作る限界なのかなと思います。
近年のデジタルカメラやスキャナの画像ですと出力装置にもよりますが、もっと色味がずれるような気がします。
実際に模型の塗料を調合する場合、色見本があれば非常にやりやすいと思うのですが、なかなか思うような色になってくれないのも実情です。
戦前の2等青帯(ウルトラマリンブルーの鮮やかな群青色)などは、ラッカーの調色で近い色が出ずに困っています。
私も120mm×60mmが小さいとは思いませんが。小さな凹凸のある模型面と、色見本の一面の発色には無理があるのは仕方ないと思います。
寧ろ、透明な塗料瓶自体の色を写して見た方が分かりやすいかも知れません。
やはり色味は、感覚がかなり大きな要素を占めているのでしょうね。
でも、色見本はやはり必要性高いとも思います。
ただ、基準としての色見本は必要だと思います。