2021年10月10日

牽引負荷比較

本年3月に実施した牽引試験のデータとも比較してみました。
牽引負荷の先頭から1000番目のデータまでの平均値で比較しています。
R732曲線負荷_比較.png3月のデータ取得時は客車6輛、今回は10輛で計測していますので、1輛あたりの牽引負荷としてグラフを作成しました。
なお、1輛毎の重量が異なるため、3月のデータには、重量分の補正をしてあります。
輪軸1、輪軸2、輪軸3は今回の測定、旧輪軸、新輪軸は3月の測定です。
輪軸1と、旧輪軸の車輪は同じで、車軸が異なります。
この結果から、旧輪軸のピボット軸の方が優れていると推定されます。
新輪軸は、ステンレス円弧踏面ですが、今回の円弧踏面とは微妙に形状が異なりますが、どうもピボット軸の出来が良くなさそうな感じです。
牽引負荷を減少させるには、踏面形状と共にピボット軸の形状も検討が必要かもしれません。
ただ、図面上はもっと先を尖らしているのですが、軸を作ってもらう工場からは、作れないとか、運搬等で先が曲がってしまうとかで制限がかかってしまい思うようなものが作れていないのが実情です。
posted by よしひろ at 23:48| Comment(3) | TrackBack(0) | 輪軸
この記事へのコメント
ピボット軸の先端を尖らせるのは、一長一短かもしれませんね。

尖らせた方が、初期性能は良いかもしれませんが、走行中に、軸端・軸受け共に、摩耗変形しやすいので、メンテナンスが大変と感じます。

うちのは、最初からRを付けています。計測出来ないですが、R0.2〜0.5程度と思います。
ドリルレースで、#400ダイヤモンド砥石と#1000耐水ペーパーでの目見当手作業ですが・・・
JMなので、改軌時に確認して怪しいモノは全て、修正しています。

時計の軸受けのような理想的な接触状態と、軽負荷なら良いでしょうけれど、ガタの多い2点支持の台車では、尖らせすぎるとうまくいきません。



<参考>
軸受けが、ダイキャストのママの台車の例ですが、軸穴が削れて、長穴になってしまった事が有ります。潤滑も悪かったのかもしれませんが、軸端が歪んでいました。


Posted by 廣瀬 at 2021年10月11日 00:20
今回のピボットの先端はR0.1程度ということになっています。
某台車メーカのは,もう少し先が尖っているように見えます。

ダイキャストの軸受での負荷はかなり前に測定しましたが、負荷が大きすぎるので、軸受メタルを入れた方が良いと思います。
http://morii.jp/railmodel/resist.html
に測定値があります。
Posted by 森井 義博 at 2021年10月11日 00:42
ダイキャストの軸受けは、抵抗も大きいのですね。
私も、件の「長穴になった台車」を見てから、必ずブッシュを入れるようにしています。
最近の日光はブッシュ入りなので楽ちんです。
Posted by 廣瀬 at 2021年10月11日 23:55
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