KATOのスロットレスモータを入手しましたので、どのようなものか確認しました。
既に9mmゲージでモータの換装をされている方のレポートが出ていて好結果が得られているようです。
| 従来のGM-3モータとの比較です。 右がスロットレスモータです。 磁石はかなり厚いものが使用されていて、強力です。 近くに鉄等の磁性体はあると、強くくっついてしまいます。 ただ、モータ外側の鉄板がかなり薄く、物理的な強度が弱いです。 また、外側の鉄板はモータとしての磁気回路の一部のはずで、より強力な磁石を使用して、薄い磁性体にしたために磁気飽和を起こさないのか気になります。 磁石の側面を鉄板が被っているのも気になります。 コギングは全くありません。 |
| 外側の鉄板が弱いので、簡単に分解できてしまいます。 また、何故かGM-3と比べてフライホイールの圧入が弱く、途中までは手で力を加えただけで動き、プーリ抜きを使用せずに抜けてしまいました。 このモータは、GM-3と同様、3極モータです。 |
| 電圧ー回転数特性を測定しました。 GM-3モータとさほど変わらないようです。 |
| 回転数ートルク特性を測定しました。 期待に反して、スロットレスモータはモータとしての特性が一番悪いという結果でした。 測定結果が良くなかったので、もう一個測定しましたが、左グラフの通り、同じような結果でした。 |
スロットレスモータには大いに期待していたのですが、大きく強力な磁石を使用しているにもかかわらず、トルク特性が従来よりも悪く、期待外れでした。
もし、スロットレスモータではこの程度の特性しか出せないのであれば、過去にあったとされるスロットレスモータが消滅していったのも頷けます。
また、外側の鉄板の薄さについても、設計に疑問を持ちました。
外側から指で力を加えると簡単に歪んでしまうのは、いかがなものかと思います。