2021年12月01日

KATOスロットレスモータ

KATOのスロットレスモータを入手しましたので、どのようなものか確認しました。
既に9mmゲージでモータの換装をされている方のレポートが出ていて好結果が得られているようです。
比較.jpg
従来のGM-3モータとの比較です。
右がスロットレスモータです。
磁石はかなり厚いものが使用されていて、強力です。
近くに鉄等の磁性体はあると、強くくっついてしまいます。
ただ、モータ外側の鉄板がかなり薄く、物理的な強度が弱いです。
また、外側の鉄板はモータとしての磁気回路の一部のはずで、より強力な磁石を使用して、薄い磁性体にしたために磁気飽和を起こさないのか気になります。
磁石の側面を鉄板が被っているのも気になります。
コギングは全くありません。
スロットレス.jpg
外側の鉄板が弱いので、簡単に分解できてしまいます。
また、何故かGM-3と比べてフライホイールの圧入が弱く、途中までは手で力を加えただけで動き、プーリ抜きを使用せずに抜けてしまいました。
このモータは、GM-3と同様、3極モータです。
KATO GM3スロットレス電圧特性.png
電圧ー回転数特性を測定しました。
GM-3モータとさほど変わらないようです。
KATO GM3スロットレスST特性.png
回転数ートルク特性を測定しました。
期待に反して、スロットレスモータはモータとしての特性が一番悪いという結果でした。
測定結果が良くなかったので、もう一個測定しましたが、左グラフの通り、同じような結果でした。
スロットレスモータには大いに期待していたのですが、大きく強力な磁石を使用しているにもかかわらず、トルク特性が従来よりも悪く、期待外れでした。
もし、スロットレスモータではこの程度の特性しか出せないのであれば、過去にあったとされるスロットレスモータが消滅していったのも頷けます。
また、外側の鉄板の薄さについても、設計に疑問を持ちました。
外側から指で力を加えると簡単に歪んでしまうのは、いかがなものかと思います。
タグ:測定 巻線
posted by よしひろ at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | モータ
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