動輪側から回転可能なウォームギアを比較してみました。
 | 何れもモジュールは0.4で、進み角は20°(二条のみ21°)です。 三条ウォームは2001年に作製してもらったものです。 二条ウォームはスパイクモデルのコースティングギアに入っているものです。 三条ウォームですとシャフトを通す穴を開けることができます。 二条や一条では細すぎて、シャフト一体型でないと実現できません。 一条ウォームの歯底は、設計上はもっと細いのですが、製造時に折れてしまうため、製造可能な限界の細さで作ってもらっています。 そのため、歯高が小さくなり、ウォームホイール側で対処しています。 減速比を稼ぐために一条にしましたが、一般的な設計値である歯底からピッチ円までの距離をモジュールの1.25倍(M0.4なら0.5mm)を守るのであれば、最低二条でないと実際には作れないということになります。 |
 | このような細いウォームギアを製作できる会社は日本にはそれほど多くないと思われます。 細いウォームを作ってくれそうな二十数社に問い合わせて二社だけが対応してもらえました。 2015年にJ社で作ってもらいましたが、ウォームホイール側から回した時に時々引っかかりがありました。 この会社で作ってもらった二条ウォームですとウォームホイール側からスムーズに回りましたので、一時は二条にしておこうかとも考えていました。 2019年にY社でもう少し細く作れるとのことでしたので、作ってもらいました。 歯底径が設計値通りではないことの対応でウォームホイールの仕様をこの二社で変えたため単純には比較できませんが、Y社製はホームホイール側からの回転が比較的スムーズでした。 いずれにしても、非常に細いウォ−ムギアのため取扱には注意が必要です。 |