以前にも書きましたが、私の持っているPWM制御のコントローラでは、私の機関車はうまく制御できません。
理由は、PWMの制御が出力段のトランジスタのONとOFFで行われているためです。
トランジスタのONの期間は最高電圧が与えられていますが、OFFの期間ではモータの逆起電圧が発生し、結果的に本来0Vであるべきところからかけ離れた電圧となってしまっているためです。
モータの回転数は、入力の電圧に比例するため、0Vであるべきところが高い電圧になっていると平均電圧が上昇し、それに比例して回転数が上がります。
但し、モータのトルクは、入力の電流に比例するので、OFF期間での電流は0Aですのでトルクは発生しません。負荷が重い場合は出力トルク0の期間で回転数は落ちると考えられます。
PWMを少しONにしただけでモータが高速回転する現象は、コアレスモータで顕著に発生します。
コア付のモータではOFF期間での逆起電圧が低く、影響少ないため、多くの鉄道模型ではこれで充分制御できていることが多いと思われます。
私の場合、コアレスモータを使っていることが多いのでPWM制御のコントローラは使えませんでした。
しかしながら、PWMでもONーOFF-ONの制御では無く、ONーショート(0V)-ONの制御であればコアレスモータでも問題なく回転数を制御できるはずです。
このような制御を行えるDCモータドライバが市販されていますので、これを用いてPWM制御のコントローラを作ってみました。
ところでこの中国製PWMコントローラーは、duty比は0−100%まで変化するのでしょうか
ボリュームにOFFスイッチが付いているので一応0%も可能ということになるのかもしれません。
TB6612からの出力は最小(OFFではない)で0.1Vが表示されました。
なお、付けている電圧計/電流計は怪しい中国製(?)なので、測定精度は不明です。