2025年02月05日

ウォームギア

以前にも少し書いていますが、動輪から回転可能(セルフロックが外れた)な1条ウォームを作るため、色々と製作してもらいました。
以下の写真のものを製作してもらいました。
ウォーム.jpg
C53(流線)を作るにあたり、2011年に作ってもらったのは1条の進み角10°のウォームです。
3条ウォームを作ってもらった会社に問い合わせたところ、製作可能なウォームの最小歯底径は1.5mmということでした。
モジュール0.4、歯底径1.5mmでウォームを作ると進み角は約10°になります。
セルフロックが外れる限界は10°のようですが、実際には動輪側からは回りません。

2015年に再度挑戦で細いウォームを作れる会社を探し、モジュール0.4、歯底径0.67mm、進み角20°のウォームを作ってもらいました。(@)
動輪側から回すことは可能でしたが、時々ひっかかりのようなものがあり、満足な出来ではありませんでした。
一旦、1条はあきらめて、2条で22.5°、25°、30°のウォームを作ってもらいました。
進み角が大きいこともあり、特に30°のは動輪側からの回転がスムーズでした。
写真で見ると、進み角の違いによるウォーム径の違いが分かります。
しかし、2条ゆえに減速比が稼げないため、実際に使うことはあきらめました。

2019年に3条ウォームを作ってもらった会社に再度問い合わせたところ、歯底径0.5mmで検討するとのことでしたので、製作を依頼しました。(A)
ウォームホイール側の形状も変えたこともあってか、動輪側からの回転も割とスムーズになりました。
ただ、ウォームが非常に細く、強度の不安があったので、材質を変更し、焼入を施したものをつくってもらいました。(B)
さらにもう少し強度を上げたく、歯幅を太くしたもの(C)を作ってもらいましたが、写真で見ると前のとあまり変らないように見えますね。

ウォームホイールは全てヘリカルギア(はすば歯車)として製作してもらっています。
進み角が大きいので、理屈上はヘリカルよりもスパイラルギア(ねじ歯車)の方が良いのではないかと思いますが、モジュールが小さいですし、スパイラルギアはややこしく高価そうなので、ヘリカルギアにして、できるだけ歯車の厚みを薄く(1.2〜1.4mm)しています。
実用上の差はほとんど無いのではないかと考えています。
posted by よしひろ at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 部品
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