動輪から回転できる減速機の特性についてデータを追加しました。
今回測定したのは私が図面を描いて作ってもらった三条、二条、一条のウォームギアです。
今回測定したのは私が図面を描いて作ってもらった三条、二条、一条のウォームギアです。
二条の進み角30°のものが効率70%程度で高効率ギヤに近い効率が測定されました。
一条と三条のは進み角が20°ですが、効率はどちらも60%程度でした。
当初から一条ウォームを作りたかったのですが、動輪から回転できる一条ウォームは非常に細く、どこに問い合わせても製作可能というところはありませんでした。
そこで、とりあえず、三条ウォームを作製しました。(2001年)
モジュール0.4、進み角20°、ウォームホイール32枚歯のものです。
動輪から回転できます。
三条なら進み角がある程度大きくても普通のウォームとして作ってもらえます。
2010年頃にスパイクモデルのコースティングギャー(二条、M0.4、進み角21°19')を参考に二条のウォームを作ってもらえないか何社にも問い合わせましたが、作れるところは見つかりませんでした。
2011年に、一条ウォームでできるだけ進み角の大きな(9.2°)ものを作ってもらいましたが、当然のことながら、動輪からの回転はできませんでした。
2015年に一条ウォームの進み角20°のものを作ってもらえましたが、設計通りの歯底径0.2mmではなく0.8mmで妥協しました。
これのウォームホイールは歯底径が大きくなった分、先端を短くしてもらいました。
実際に組んでみると、動輪側から回りはするものの、引っかかりが大きく使えませんでした。
二条なら歯数が多い分歯底径を小さくできると考え、進み角30°、歯底径0.6mmのウォームを作ったもらいました。(2018年)
二条なら歯数が多い分歯底径を小さくできると考え、進み角30°、歯底径0.6mmのウォームを作ったもらいました。(2018年)
2019年に一条ウォームで歯底径0.5mmのものを作ってくれるところが見つかりました。
ウォームの歯底径が大きい分、ウォームホイールの歯の径を転位で小さくする方法で作成し、良好な結果を得ることができました。
一条ウォームは本来の設計通りには作れていませんが、実用上問題なしとして使用しています。
ゆうえんこうじ氏のblogで私の二条ウォームを使われていることが書かれ、dda40x氏がそれについて言及されています。
ホイールの歯形に問題があるように書かれていますが、今回の測定での効率を見る限り気にするほどの影響は無さそうです。
私のウォームの測定結果を見ると進み角で効率が決まっているような感じです。
高効率ギヤは、多分、進み角は20°ちょっとと思うのですが(間違っていたら申し訳ありません)、この進み角で考えると、私のウォームよりも効率が良いですね。
効率を上げるために色々と工夫されているようですが、現物を目視しても私にはよく分かりませんでした。
なお、今回の測定においては全ての歯車に二硫化モリブデン入のオイルを塗布してあります。
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