IMON12mmシステムトラックレールですが、数年前から#80レールが使用されています。
ModelsIMONの見解では、#70のレールと#80のレールは接続できて問題はない とのことですが、レールの高さが約0.25mmも違っており、#70と#80レールの接続部で車輪の飛び跳ねが懸念されます。
JAMの時に五反田工房の方に何故#80レールに変更したのか聞いてみたのですが、明確な回答を得られていませんでした。
所属するクラブの方から井門氏のblogにそれらしき記載があることを教えてもらいました。
「それにしても
#70の線路は1/87でもやや細いですが、1/80ではかなり細すぎる印象です。
37kgレールを使った線路を表現したい向きには良いかもしれませんがHO周辺の縮尺はまだまだ「小さい」サイズなので電気抵抗と強度の両面から言って50kgレール方向に作られて居るべきです。
(メインラインが太いレールを使うべきもう一つ決定的な理由は、ナローの線路をより細く見せる必要が生じる場合があるからです)」
との記載があります。
井門さんの感覚では#70レールは細すぎなのでちょっと大きめの#80変更したというところでしょう。
実際のレールは、(括弧内は1/87縮小時)
37kgレール:高さ122.2mm(1.4mm)、底辺幅122.2mm(1.4mm)
50kgレール:高さ144.46mm(1.66mm)、底辺幅127mm(1.46mm)
50Nレール:高さ153mm(1.76mm)、底辺幅127mm(1.46mm)
60Nレール:高さ174mm(2mm)、底辺幅145mm(1.67mm)
です。
一方、模型用レールは
#70:高さ1.78mm、底辺幅1.78mm (NMRA RP15.1による)
#80(IMON):高さ2.03mm、底辺幅1.78mm (手持ちがないので推測)
1/87の模型においては#70レールでも50Nレール相当、1/80でも50kgレール相当の高さがあり、底辺幅は広いのです。
#80レールになると、最近の幹線級のレールになってしまいます。
篠原模型が廃業しレールの供給がなくなったところをModelsIMONで救済してくださったのはありがたいのですが、これまで実物のレールに近い寸法だったのを感覚的に細いと言って背の高いレールに変えてしまうのは止めてもらいたいところです。

写真は、右がKATOユニトラックの16.5mmゲージのレール、左は
稲葉さんが作った50kg(50PS)レールの1/87模型をユニトラックに入れ替えたものです。
ユニトラックのレールは#83相当の高さがありますが、50kgレールとは相当な差があります。