2021年04月23日

半田付けフラックス

これまで半田付けのフラックスは塩化亜鉛を使用することが多いのですが、稲葉さんがりん酸を使用されているとのことです。
以前に錆取り剤(成分:りん酸、界面活性剤)を使ってみたことがあるのですが、この時はあまり良いとは思えませんでした。
今回、りん酸の試薬を入手することができましたので、フラックスとして使用してみました。
半田付け.jpg写真は、エッチングで作った2軸台車のボルスタを半田付けで組み立てたものですが、上がりん酸をフラックスとして使用した場合、下が塩化亜鉛を使用した場合です。
りん酸を使用した場合、熱を加えると黒く変色するようです。
半田の流れ易さは、そんなに違わないように思えました。
りん酸試薬の原液は、ちょっとどろっとしていますが、塩化亜鉛飽和水溶液ほど粘りけはありません。
最初はりん酸原液で使ってみましたが、半田こて先の半田のつやが無くなり、半田がこて先に乗りにくくなりました。
水で2倍位に薄めたところ、半田こて先は普通の状態で使えるようになりました。
また、水で薄めた方が半田の流れが少し良くなった気がします。
りん酸をちょっと使っただけなので、塩化亜鉛とりん酸のどっちが良いかは何とも言えません。
塩化亜鉛ですと、熱を加えていると塩化亜鉛水溶液の水分が飛んで固体が付着しますし、りん酸は上記の通り黒く変色してしまいます。
タグ:フラックス
posted by よしひろ at 22:34| Comment(1) | TrackBack(0) | 半田付け