近鉄2200系の場合、中央部に大きな抵抗器が付くため、動力源として床中央部に大きなモータを置きづらくなっています。
16.5mmゲージの場合、近年のモータの小型化によって実物のように台車の中に吊り掛ける方式が使えます。
近鉄2200系を作り始めた頃、Lazyjackの吊り掛けモータでテストをしてみたのですが、実物換算で時速420km/hと非常に高速で、実用に耐えないと思いました。
Lazyjackの吊り掛けモータは1段減速の8:34=1:4.25ですが、もう一段減速を増やせば実用できると考え、作ってみました。
1段目は8:25、2段目は8:35で合計約1:13.67です。
最近は、Lazyjack以外にも吊り掛けモータが販売されていますので、実際の回転数(無負荷ですが)を測定してみました。
写真の上は、模型工房サイトウ特製品(たまたま委託品を見つけて購入しました)です。切削部品が使われており、非常にコストにかかったものです。
写真の中段は、左から、Masterpiece NSドライブユニット、Lazyjack製キット組立、今回作成品(1)アルモータ使用、今回作成品(2)マブチモータ使用、写真下は、いさみやロコワークスMK-30です。
Lazyjack製は今回作成品(2)と同じマブチモータが使われており、1軸あたり3Vです。それ以外は、1軸あたり6Vの仕様となっています。
実測の結果ですが、
6V印加で
- 模型工房サイトウ特製品:3500rpm
- Masterpiece NSドライブユニット 8000rpm
- いさみやロコワークスMK-30 4400rpm
- 今回作成品(1)アルモータ使用 1000rpm
3V印加で、
- Lazyjack製キット 3400rpm
- 今回作成品(2)マブチモータ使用 1300rpm
でした。
模型工房サイトウ特製品とMasterpiece NSドライブユニットの回転数は意外でしたが、回転音も高速に回っている感じでしたので測定の誤りではないと思います。
実物の場合、φ915の輪軸で120km/hで走ると、輪軸の回転数は、約700rpmです。
今回、一番回転数の遅い今回作成品(1)アルモータ使用でも約170km/h出てしまうことになりますが、実際に台車に組み込んで走らせると、その負荷で適当な回転数に落ちるかなと思っています。