2021年01月16日

総型バイトによる切削2

同じ旋盤、同じ仕様の輪軸の踏面を削った際の踏面の状態を比較します。
通常のバイトで切削した物よりも総型バイトで切削した物の方が挽き目が多く残っています。
総型バイト切削2.jpg
総型バイトで踏面を切削したものです。
挽き目が残っています。
通常バイト切削.jpg
通常のバイトで踏面3度に切削したものです。
挽き目は皆無とは言えませんが総型バイトでの切削よりも滑らかな踏面になっています。
タグ:バイト 輪軸
posted by よしひろ at 17:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 工作機械

総型バイトによる切削

dda40x氏のblogを見たら、「総型バイトを使うのは駄目である。」と書いてあったので、私の見解を書いておきます。
単刀直入に書くと、総型バイトでは綺麗に削れません。
dda40x氏が書かれているとおり、総型バイトは切削負荷が非常に大きくなるため、仮に旋盤側に剛性があっても、相手の剛性の弱さとかでビビりが発生したりして切削面は綺麗になりません。
今回、従来の輪軸の踏面を追加工するのに変な形の踏面を手動の旋盤で挽くのは難しいので、あえて総型バイトを使用したのですが、あくまで、実験用です。
ということで、実用で総型バイトを使用するのはお勧めしません。
なお、今回の試験で使用している曲面踏面の輪軸のタイヤは、外注したもの(NCによる加工)です。(自分では挽けません)
今回の実例では、
総型バイト切削失敗.jpg
うまく削れなかった例です。
踏面の軸方向に線が見えると思います。
総型バイト切削.jpg
試験に使用したものです。
挽き目が残っていますが、総型バイトだとこのあたりが私には限度かもしれません。
昔、総型バイトを使ったときはもっと酷かったのですが、これでもましになったんですよ
タグ:バイト
posted by よしひろ at 02:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 工作機械

2020年05月10日

旋盤 芯押し台のチャック

今使用している旋盤の芯押し台にチャックを取り付けるためのアーバを作製しました。
チャック.jpg元はTOYOのML210の芯押し台で使用していたチャックです。
ML210の芯押し台のテーパはMT1(モールステーパ)なのですが、現在使用中のCowellsの芯押し台のテーパはMT0という細いものです。
一方チャック側のテーパはJT1(ジャコブステーパ)です。
Cowellsでは、JT0とMT0のアーバば売っているのですが、JT1とMT0のアーバはありません。
海外でJT1とMT0のアーバが売られていたの早速購入したのですが、MT0の方が非常に長く、使いづらいものでした。
そこで、このアーバのチャック側の径をテーパに合わせて切削し、短くすることで、Cowellsの旋盤の芯押し台で使えるようにしました。
アーバには焼きが入っていて、非常に硬いものです。
普段は、快削のSUS303が精一杯でこんなに硬い材料を削ることはありません。
0.0数mmずつ削っていき何とか所定の寸法にすることができました。
鋼材の切削油は持っていないので、ステンレス用の「ステンコロリン」というものを使用したのですが、これを使うと結構削れやすくなりました。
径を切削した後は、長さを短くしました。最初は突っ切りで切ろうとしたのですが、突っ切りバイトが歯が立たず、結局回転工具に薄い砥石を付けて切断しました。
丸一日の作業でした。
タグ:旋盤
posted by よしひろ at 20:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 工作機械

2020年02月22日

三爪チャックの振れ

φ4.5の棒から加工しようとしたのですが、φ4.0を超える太さの棒は、この旋盤のコレットチャックでは貫通して取り付けられません。
そこで、三爪チャックを使用し、固定しました。
コレットチャックほどの振れ精度は出ないことは分かっていましたが、実測してみました。
コレットとは比較にならない30μm(±15μm)ほどの振れがあります。
振れが問題になる部品でもないので、これで行きます。
タグ:旋盤 振れ
posted by よしひろ at 22:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 工作機械

切削部品

写真の部品は103個仕上がりました。
切削部品.jpg外径の設計値がφ1.8なのですが、実際の仕上がり寸法は、抜き取り検査で、
・φ1.78:6個
・φ1.79:5個
・φ1.80:2個
でした。10個に1個測定したはずなのですが、数が合っていませんね。
いずれにせよ、±0.03には収まっているので、これで良しとします。
posted by よしひろ at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 工作機械

2020年02月21日

芯ずれ

旋盤にそこそこ振れがあるのが確認できました。
切削した物を写真で内径と外径の芯ずれを確認してみました。
芯.jpg1回のチャッキングで5個を切削していますが、写真の右が1個目、左が5個目です。
切削した外径は、φ1.8、内径はφ1.5なので、円筒の厚みは0.15mmあります。(一番大きいところはφ3.0です)
写真で見る感じでは、右よりも左の方が内外径の芯ずれが大きいように思えます。
モータで駆動する鉄道模型の部品としては、この程度の芯ずれなら問題は無いように思います。
タグ:旋盤 振れ
posted by よしひろ at 14:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 工作機械

2020年02月20日

旋盤の振れ

現在使用中の旋盤(Cowells 90CW)の主軸振れを測定しました。
(厳密には主軸振れにコレット振れが加わります。)
φ3のコレットに真鍮棒を固定し、コレット先端から約10mmの位置で測定しています。
動画は一番遅い回転数で回しています。
測定器の最小メモリは2μmです。
約8μm(±4μm)振れているようです。
タグ:旋盤 振れ
posted by よしひろ at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 工作機械

2019年11月21日

三本ロールベンダ

コンさんからお借りしている遠藤機械製の三本ロールベンダの模造品を作製しました。
三本ロールベンダ.jpg上の黒いのがオリジナルの遠藤機械製です。
三本ロールベンダ1.jpg 遠藤機械製のは側面の板を下から止めてありますが、今回のは横で止めるようにしました。
三本ロールベンダ2.jpg 模造品なので、寸法は、ほとんど同じです。
posted by よしひろ at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 工作機械

2011年06月26日

旋盤を整備しました

ML210.JPG久しぶりに旋盤の整備を行いました。
今回はDROの取り付けと、ERコレットの取り付けです。
共にdda40x氏に輸入してもらったものです。
DROは30cmのものだったのですが、少々長すぎたので、適当な長さに切断し、取り付けています。
写真の通り、刃物台と旋盤本体の右側に固定してあります。

ERコレットの方は、ER16という汎用のコレットで、ML210の主軸のテーパであるMT1に丁度合うはずでした。
ところが、ML210の主軸テーパの奥はMT1よりも狭くなっているようで、うまく合いませんでした。
そこで、ERコレットの方のMT1テーパを削り、何とか入るようになりました。

その他、標準のML210と違うのは、
・ハンドル:ML210購入とほぼ同時に作り直しています。元のハンドルの目盛りは、0.025mm単位だったのですが、0.01mm単位にしてあります。
・芯押し台のチャック:キーレスチャックに変えています。これを取り付けるのにJT1とMT1のチャックアーバを使用しているのですが、芯押し台のMT1が浅いので、チャックアーバを切断して使用しています。チャックアーバは焼き入れされているので、超硬の突っ切りバイトを使用して切断しました。
・刃物台:これもdda40x氏に輸入してもらったものです。右下にある、バイトをセットした金具を取り替えることで、すぐにバイトを変更できる便利なものです。
・三爪チャック:左上の旋盤本体に乗っているものです。ML210標準の三爪バイトは精度があまり宜しくないので、もう少しましなのに変えました。ERコレットの根元のところに付いている金具がこの三爪チャックを取り付けるためのものです。
・ピックテスタ:本来は、ミーリングアタッチメントを付けるところにピックテスタの取付用金具を付けてあります。これでチャックの振れ等を測定します。
・芯押し台のレバー:芯押し台を動かす度に、六角レンチでねじを回すのは面倒なので取り替えました。
・芯押し台のハンドル:元はプラスチック製だったのですが、最近のML210は金属製になっており、分売してもらって付け替えています。
posted by よしひろ at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 工作機械

2009年10月18日

バイト台が壊れた

oCg.JPG古典祭が終わり、家に帰って、旋盤工作を始めようとしてバイトを取り付け、ねじを締めたらバイト台が割れてしまいました。
お気に入りのバイト台で、バイトを固定したまま台が回転するため、バイトの交換が少なくて便利に使っていたのですが、残念ながら、元の不便な固定のバイト台に戻ってしまいます。

posted by よしひろ at 22:39| Comment(0) | TrackBack(1) | 工作機械