2023年05月02日

新京阪P6

一応組み立てたということで記念写真を撮ってみました。
P6編成a.jpg
外の日陰で撮影しているのですが、周囲の光の影響で車体が光っている部分があります。
光線の加減で側板の塗装が荒れているのがよく分かりますね。
一応、床下と屋根は軽くウェザリングをしてあります。
下回りは、台車の動き(特に動力台車)の都合上、0.7mmほど腰高にてあります。
乗務員室下のステップは、一部台車の回転に支障があったので少し曲げています。
床下機器はキットに付いていた部品を付けただけなので、実物と少し違っています。
実物は、メーカや製造年台等でそれぞれ機器の形状が異なっているようです。
この写真では、あまり分かりませんが、フイ500のベンチレータの数が実物より2個多いです。
キットに取り付け穴が開いていたのですが、少ないところを埋めると余計に目立つので、穴があるところ全部にベンチレータを取付けた次第です。
窓ガラスには0.2mm厚のアクリル板を使用しています。
タグ:電車 塗装
posted by よしひろ at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 電車

2023年05月01日

新京阪P6 試運転

製作中の新京阪P6の車体と下回りがほぼできましたので、試運転をしてみました。
一応、キットの部品で素組みで作れるのはここまでです。
細かな部品の取付はまだですし、室内装置はそのうち作るつもりです。
 
動力を組み立てたばかりの試運転です。
吊り掛けギアユニット単体や、車体を取付けずに床板だけで走らせていた時は気にならなかったのですが、車体を取付けると、反響するのか結構大きな音を出して走ります。
もっと慣らし運転をする必要があるかもしれません。
 吊掛動力.jpg
この車輛の動力です。
モータはアルモデルのアルモータRS-0811Sです。
本当はコアレスモータを使いたいのですが、この長さのものが見当たりません。
速度を抑えるため、モータ2個を直列接続しています。
輪軸の回転が同期している時は良いのですが、片軸が止まると、もう一方の軸に全ての電圧がかかり、高速に回ってしまいまうのが問題なのですが、並列接続では速すぎるので、今のところ打つ手がありません。
相変わらず下手な電気配線の半田付けですが、導通していて導線が外れなければそれで良しとしています。
台車の回転に影響が出ないようにセンターピンの中央に穴を開け、配線を通しています。
輪軸のプレーン軸は元々Φ1.5なのですが、負荷軽減のためΦ0.75に細くし、軸受けに燐青銅で作ったスリーブを入れてあります。
モータに巻いてあるテープは、集電ブラシの配線部分との接触防止用です。
タグ:電車 歯車 車輪
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2023年03月31日

新京阪P6(4)

新京阪P6の車体に色を塗りました。
前に書いたとおり、P6の色がよく分からないので、車体はマッハ調色塗料の阪急色、屋根は鉛丹色に少し黒を混ぜたものを使用しました。
シンナーは結局、日本ペイントの2500 ラッカーシンナーというのを使用しました。
成分は、SDS(安全データシート)を取り寄せたところ、トルエンが63%、メチルイソブチルケトン5%、酢酸エチル10〜15%、他という強力そうなものです。
P6塗装.jpg
手前がフイ、奥がデイです。
屋根端の継ぎ目が見えてしまっていますね。
屋根は全鋼製のデイは艶があるような感じ、半鋼製のフイはざらざらにしたく塗料の吹き方を変えてみたのですが、効果があったのかどうかはよく分かりません。
ベンチレータの穴が各8個開いていたのですが、取付けていくと付属のベンチレータが14個だったので、穴よりも少ないことが判明しました。
レイルロードの阪急P-6 Vol.1の本を見ると、デイが8個、フイが6個のようなのですが、最初に確認した図が7個だったので、どちらも途中の1個の穴を埋めてしまいました。
塗装後の加工でしたので埋めたところがよく分かってしまいます。
なお、写真撮影後に、フイに付けてあったベンチレータ1個をデイに移しました。
タグ:電車 塗装
posted by よしひろ at 13:09| Comment(1) | TrackBack(0) | 電車

2023年03月25日

新京阪P6(3)

10年以上ぶりに車輛の塗装を行っています。
元々塗装は苦手で、本当に久しぶりですので、うまくいかないことがありました。
P6の車体色がよく分からないので、マッハ調色塗料の阪急色を使用しました。
下塗りは、ニッペのパワーバインドを使用しました。
以前にJAMのクリニックでPINE CONE PRODUCTSの松川さんがパワーバインドを使われているとのことでしたので、使ってみました。
塗装1.jpg
最初に塗ったら、塗料をはじくのか、塗料が乗らない箇所が発生しました。
塗り重ねてもこの部分には塗料が乗りません。
この塗装に前に下回りもマッハの調色塗料を同じシンナーで薄めて塗装したのですが、この時は特に問題はなさそうでした。
塗装2.jpg
 シンナーを変えてみたら、塗料が乗るようになりました。
ただ、細かいブツブツができていしまいました。
なお、写真では色が変っているように見えますが、実際は同じ色です。
シンナー1.jpg
最初に使用したシンナーがこれです。
このシンナーはラッカー系塗料のうすめ液ということになっています。
ラッカー系塗料というのは品名が合成樹脂塗料のことで、ニトロセルロースラッカーではないようです。
マッハの塗料はニトロセルソースラッカーなので、混ぜて使うのは問題があるのでしょうか。
このシンナーは成分が書かれていないのですが、塗料自体はこのシンナーで溶けたようには見えました。
 シンナー2.jpg塗装がうまくいかないのでラッカー用シンナーに変えてみたところ、塗料がはじかれるようなことは無くなりました。
タグ:電車 塗装
posted by よしひろ at 14:20| Comment(11) | TrackBack(0) | 電車

2023年03月01日

新京阪P6(2)

新京阪P6の組立がほぼ終わりましたので、車輛の形にしてみました。
フイ.jpg
付随車のデロ500です。
キットは奇数車仕様だったのですが、都合により偶数車仕様に変更しました。
台車は黒ニッケルめっきを施してあります。
 
この電車の軸受けはプレーン軸受けのため、客車等のピボット軸受けと比べると負荷が大きくなります。
そこで、負荷を測定してみました。
測定法は、直線の線路の勾配を徐々に上げていき、走り始めた時の勾配を求めています。
使用している勾配計の表示が、約0.08%単位(0.05°)なのであまり細かくは測定できませんが、約1.6%で走り出しました。
ピボットなら1%を切る事ができるので、プレーンはやはり負荷が大きいです。

  • 「測定」について
このblogでは、「測定」とは、JIS Z8103の定義である、
測定(measurement)
 ある量をそれと同じ種類の量の測定単位と比較して,その量の値を実験的に得るプロセス。
に準じているつもりです。

某blogにおいて、測定の専門家が「測定」とはいかなるものかを詳細に説明していただいていますが、本blogにおける「測定」は、それには準拠していません。
タグ:電車 勾配 軸受
posted by よしひろ at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 電車

2023年01月26日

新京阪P6

久しぶりのblogですが、現在新京阪のP6電車を製作中です。
所属するクラブの競作課題が電車ということになったので、手持ちのキットで製作開始です。
キットはFABで企画されたものですが、公式には市販はされていないと思います。
キット.jpg
Mc車とTc車の原型2輛セットです。
市販のキットでは無いので、説明書は付属していません。
組立方は不明ですが、ほぼ素組みとする予定です。
新京阪P6.jpg
鉄道省の客車との比較です。
上が鉄道省のスハ32600、下が新京阪P6(フイ500)です。
背景の赤いのは新京阪車輛構造図集(鉄道史資料保存会編)です。
1930年代の私鉄の電車としては大きい方だと思いますが、鉄道省の車輛と比べると小ぶりですね。
屋根上と雨樋がまだ取付けられていません。
車輪はΦ10.5で、実物に合わせて10本スポーク、16.5mmゲージです。
動力車であるデイ100には吊り掛け式の動力を搭載する予定です。
12mmゲージと16.5mmゲージで併走させ、超特急燕をP6急行が追い抜くシーンを再現できればと思っています。
タグ:電車
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2022年11月29日

牽引力測定車の問題点

牽引力測定車をKKC集会に持って行ったところ、いくつか指摘を受けました。
それをご紹介します。

・負荷測定用センサを取付けているアルミアングルの剛性が足りないのではないか。
市販のニュートンメータ(負荷測定器)の中にも本牽引力測定車と同じようなセンサが入っていますが、それを支える金具はずっと剛性のあるものが使用されています。
1/80クラスの車輛では、せいぜい牽引力は100gf程度なので、そこそこの剛性があれば良いという判断で加工性を優先し、厚さ1.5mmのアルミアングルを使用しています。
車体自体も木製ですので、さほど剛性は無いと思われます。
センサ自体は100gf測定用のものを使用しています。(信憑性はともかく、300gf程度までは計測できます)
もっと剛性を上げるべきなのか悩むところです。

・センサの出力の直線性に問題は無いのか。
センサは金属の歪みを検出し、力に換算しています。
今回のものは具体的には牽引力測定車を連結器を下にして負荷の無い時と50gの錘をぶら下げた時を測定して校正し、その間の値はセンサから伝わる電圧が直線的に変化するものとして計測しています。
牽引力測定車を水平に置いて、電源を入れると負荷0ということでゼロリセットするようにしてあります。
複数点で校正しているわけではありませんので、中間値のデータの信憑性は評価できていません。(デジタル秤に使用されるセンサですのである程度信用し、20gの錘で確認してもそれらしい値は取れているようですし、そこまでしていないと言うのが実情です)

・出発抵抗測定がうまく測定できない。
今回、KKC集会で16.5mmの牽引負荷を測定させていただく際に、急遽、列車の出発抵抗を測定したいと希望されました。
これまで、走り出してからの列車の負荷しか眼中になかったので、出発抵抗を測定したことはありませんでした。
単に列車を引っ張り出すと、連結器の隙間等のため、徐々に負荷が増えていくと思われ、出発時に負荷が大きくなるというのを捉えることは難しく、牽引している貨車を引っ張った状態で連結器の隙間が無くなるようにしてから機関車を出発させると出発抵抗らしきものが測定できたようでした。
ただ、出発後すぐに停止したりして、列車から押されるような形になり、負の負荷も計測されてしまったようです。
現地での慌ただしい中での想定外の計測は難しいものがあります。

ご指摘いただいたのは、今回のプログラムでは0.1秒に1回測定値をPCに送り、0.3秒に1回車輛のディスプレイ表示を更新していることで、測定周期が長く、出発抵抗測定を捉え切れていないのではないかということでした。
そこで、今回の回路で1秒間に320回測定できるのなら、1/320秒に1回計測し、マイコンのメモリに貯めておいて測定終了でデータを送ればどうかというご提案をいただきました。
センサの出力電圧は非常に小さくノイズの影響か、たまに変な値が出るので、今回のプログラムでは、20回データを取得して上位と下位それぞれ5個を破棄し、中間の10個のデータの平均値を測定データとしています。
データ取得後の後処理を楽にしたいためなのですが、そういったことは後処理でやれば良いとのご指摘でした。
今回のデータでも3000以上あるので、数十万個のデータとなるとPCの能力が向上しているとは言えちょっと気が引けます。

その他、この牽引力測定車は線路の勾配も測定できるのですが、加速度センサからの情報を計算しているせいか、走行中の傾きのデータは信頼性に乏しいという問題点も抱えています。

まだまだ不完全ではありますが、徐々に改善しながら色々な条件でデータの取得を積み重ねていきたいと思います。
posted by よしひろ at 21:55| Comment(13) | TrackBack(0) | 電子工作

2022年11月15日

ModelsIMONレンタルレイアウトでの牽引負荷測定

11月13日にKKCの集会があり、翌14日にModelsIMONのレンタルレイアウトをお借りしてHOJCの会員等が集まり運転会を行いました。
ModelsIMONのレンタルレイアウトには2%の勾配がありますので牽引力負荷試験を行いました。
C53で客車を牽引させたかったのですが、カーブの途中でショートしてしまい、一周できませんでしたので、C11に交代しました。
ModelsIMONのレンタルレイアウトは高架部分で止まってしまうと外からでは手が届かないので、復旧にかなり手間取ります。

 
測定の様子です。
登り勾配に入ったところに急曲線があり、負荷が非常に大きくなっているのが分かります。
C11客車7輛牽引負荷.png
C11でY氏の客車7輛を牽引し、勾配線を6周した牽引負荷の結果です。
勾配で負荷が非常に大きくなり、平坦区間に入ると負荷が減少、その後しばらく直線区間のため、負荷は少なくなります。
直線区間を過ぎると下り勾配になるため、負荷は負の値(客車が機関車を押している)になっています。
直線区間での負荷は平均で17gfですが、勾配での負荷の最大は66gfに達しています。
負荷が直線区間と比べて4倍近くになっていますが、2%勾配による負荷と急曲線による負荷が重なっているものと考えられます。
勾配の最大負荷を過ぎて負荷値が下がっていく途中に負荷が上下する場所がありますが、線路に列車の進行を阻害する何かがあるのでしょうかね。
posted by よしひろ at 14:57| Comment(5) | TrackBack(0) | 運転会

2022年10月27日

PWMコントローラ

以前にも書きましたが、私の持っているPWM制御のコントローラでは、私の機関車はうまく制御できません。
理由は、PWMの制御が出力段のトランジスタのONとOFFで行われているためです。
トランジスタのONの期間は最高電圧が与えられていますが、OFFの期間ではモータの逆起電圧が発生し、結果的に本来0Vであるべきところからかけ離れた電圧となってしまっているためです。
モータの回転数は、入力の電圧に比例するため、0Vであるべきところが高い電圧になっていると平均電圧が上昇し、それに比例して回転数が上がります。
但し、モータのトルクは、入力の電流に比例するので、OFF期間での電流は0Aですのでトルクは発生しません。負荷が重い場合は出力トルク0の期間で回転数は落ちると考えられます。
PWMを少しONにしただけでモータが高速回転する現象は、コアレスモータで顕著に発生します。
コア付のモータではOFF期間での逆起電圧が低く、影響少ないため、多くの鉄道模型ではこれで充分制御できていることが多いと思われます。
私の場合、コアレスモータを使っていることが多いのでPWM制御のコントローラは使えませんでした。
しかしながら、PWMでもONーOFF-ONの制御では無く、ONーショート(0V)-ONの制御であればコアレスモータでも問題なく回転数を制御できるはずです。
このような制御を行えるDCモータドライバが市販されていますので、これを用いてPWM制御のコントローラを作ってみました。
コントローラ.jpg
作製したPWM制御のコントローラの外観です。
タカチ電機工業製のW80×H30×D50の大きさのアルミケースに入れてあります。
左に電圧計、右に電流計を取付けてあります。
PWMなのでデジタル計測器は計測時点の電圧/電流を表示するのではないかと懸念がありましたが、どうも平均値を表示しているみたいです。
中身.jpg
中身です。
自作するのは面倒なので、できる限り市販品を使用しています。
配線がごちゃごちゃしていますが、右の緑の基板は市販のPWMコントローラです。(中国製で一個数百円で売られています)
このコントローラはPWM信号を得るために使用しており、PWMの出力は使用していません。
このコントローラのPWM周波数は実測で約30kHzとなっていました。
左の緑の基板は、秋月電子通商で販売されているTB6612使用 Dual DCモータードライブキット[AE-TB6612]です。
このTB6612というICは前記のON-ショート(0V)-ONで動いてくれます。
ただ、PWMの信号を外部から与える必要があるので、右側のPWMコントローラからPWM信号を拝借している次第です。

波形.jpg
これの出力をオシロスコープで見た波形です。
逆起電圧の影響はほぼなく、割と綺麗な波形となっています。
実際にコアレスモータを回してみても他のPWMコントローラのように、ちょっとノブを回しただけで高速回転するようなことはなく、ノブの回転にほぼ比例して回転数が上がりました。
これなら、模型の運転に使えそうです。
posted by よしひろ at 22:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 電子工作

2022年10月10日

牽引負荷測定(2022関東合同運転会にて)

2022年の関東合同運転会にて湘南鉄道模型クラブのH5氏の13mmゲージレイアウトにて貨車の牽引負荷を測定させていただきました。
合同運転会参加クラブのレイアウトに勾配のあるものは少ないのですが、H5氏の組み立て式レイアウトは非常に正確に勾配が作られています。
関東H5氏13mm.jpg
H5氏のレイアウト全景です。
JAMに出展されたものよりも小さいですが、それでも大きい部類に入ると思います。
勾配は1.7%で作られていたと思います。
 
牽引負荷測定の様子です。
最初はC11が牽引していたのですが、力不足で勾配の登りでスリップするため、勝瀬氏製作のEF63に牽いてもらいました。
EF63の牽引力は最大で200gfほどの値が計測されました。
 関東13mm負荷測定.png
負荷測定結果です。
レイアウト3周弱のデータです。
一応、勾配は測定していますが、値は怪しいです。(こんなに大きな勾配ではないし、同じ勾配でも測定値が大きく異なっています)
最大負荷は上り勾配で70gf弱です。
平坦部分で40gf弱です。
1.7%勾配部分での平坦部分からの負荷増加よりも平坦部分の負荷の方が大きくなっています。
下り勾配でも列車が機関車を押すことは無く(負荷がマイナスになっていない)、機関車が引っ張っています。
以上のことから、おそらく、平坦部分での負荷は貨車列車重量の2%程度あるものと思われます。

posted by よしひろ at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 運転会