2022年10月10日

牽引負荷測定(2022関東合同運転会にて)

2022年の関東合同運転会にて湘南鉄道模型クラブのH5氏の13mmゲージレイアウトにて貨車の牽引負荷を測定させていただきました。
合同運転会参加クラブのレイアウトに勾配のあるものは少ないのですが、H5氏の組み立て式レイアウトは非常に正確に勾配が作られています。
関東H5氏13mm.jpg
H5氏のレイアウト全景です。
JAMに出展されたものよりも小さいですが、それでも大きい部類に入ると思います。
勾配は1.7%で作られていたと思います。
 
牽引負荷測定の様子です。
最初はC11が牽引していたのですが、力不足で勾配の登りでスリップするため、勝瀬氏製作のEF63に牽いてもらいました。
EF63の牽引力は最大で200gfほどの値が計測されました。
 関東13mm負荷測定.png
負荷測定結果です。
レイアウト3周弱のデータです。
一応、勾配は測定していますが、値は怪しいです。(こんなに大きな勾配ではないし、同じ勾配でも測定値が大きく異なっています)
最大負荷は上り勾配で70gf弱です。
平坦部分で40gf弱です。
1.7%勾配部分での平坦部分からの負荷増加よりも平坦部分の負荷の方が大きくなっています。
下り勾配でも列車が機関車を押すことは無く(負荷がマイナスになっていない)、機関車が引っ張っています。
以上のことから、おそらく、平坦部分での負荷は貨車列車重量の2%程度あるものと思われます。

posted by よしひろ at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 運転会

2022年10月02日

牽引負荷測定(2022大阪合同運転会にて)

2022年大阪の合同運転会において列車の負荷測定を行いました。
  測定の様子です。
速度測定用の車輛を牽引し、スケール速度で約60km/hの速度で走行した時の牽引負荷を測定しました。
 負荷測定.png
青色のグラフがC53単独で10輛編成の列車を牽引し、レイアウトを3周強回った時の負荷です。
勾配や曲線で牽引負荷が上下していますが平均で10gf程度でした。
列車の重量は1673gですので、重量の約0.6%が負荷となっているようです。
朱色のグラフは、C53が牽引し、列車の後からC11で押しています。
昭和10年前後の東山あたりで超特急燕に後補機としてC11が押していたのを想定しています。
牽引負荷は全体として負の値になっていますので、前のC53はほとんど牽引しておらず、後ろのC11が押しているということになります。
モータの特性からC11の速度の方が速く、完全な同調は難しそうです。
実物と同じように上り勾配であれば前のC53が軽く引っ張る形になるかもしれません。
posted by よしひろ at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 運転会

2022年大阪合同運転会2日目

2022年大阪合同運転会の2日目に列車を走らせた映像です。
標準軌線路では南満州鉄道の特急列車が、
狭軌線路では、作りかけのC53の牽く超特急燕(東山付近のC11補機を想定)とD51の牽く二軸貨車34輛編成
が走っています。
posted by よしひろ at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 運転会

2022年10月01日

2022年大阪合同運転会

3年ぶりに大阪の合同運転会が開催されました。
hojc.jpg私の所属するHOJCのレイアウトです。
交友会.jpg私の所属する鉄道模型交友会のレイアウトです。
体育館.jpg2階の観覧席より見た体育館の様子です。
  井門さんが大夕張の編成を持ってこられましたので、走らせてみました。
タグ:レイアウト
posted by よしひろ at 19:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 運転会

2022年09月30日

ヘクスローブ

井門義博氏のblogを見ているとへクスロープの穴が付いたというロッドピンが発売されるそうです。
ロッドピン.jpg私が2014年に流線型のC5343を作った時に使用したロッドピンが左の写真のものです。
従来のマイナス穴は目立つし、六角ボルトも日本の制式機とは違うし、できるだけ小さな穴で、ねじ回しで回せるのはないかということで、トルクス(ヘクスローブ)T1を使うことにしました。
ロッドピンの頭にトルクス(ヘクスローブ)T1の凹みを付けて、トルクスT1ドライバーで回せるようにしてあります。
このロッドピンはステンレス(SUS303)製です。
ModelIMONのがどのような仕様になるのかは分かりませんが、真鍮にめっきを施したものらしいので、耐久性はどうなのでしょうか。
専用のねじ回しが販売されるとこのとなので、トルクスT1とはまた違った形状なのでしょうか。
さすがに、IMON製だけあって、私のと比べて星形の穴は綺麗ですね。
タグ:ねじ 動輪
posted by よしひろ at 14:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 蒸気機関車製作

2022年09月28日

速度計

TRAINOのDCCチェッカーで走行中の速度を測定できるようにしました。
「DCCチェッカー」は本来はDCCコマンドを見るためのツールですが、リアルタイムの速度計測もできるため、アナログで使用しています。
但し、電源は走行電源では電圧が低い時に稼働しないため、牽引力測定車の電源から供給するようにしてあります。
将来的には、速度データを牽引力測定車に取り込んで、無線で送れるようにしたいと思っています。
 
映像がボケボケで申し訳ありません。
C53の次位に連結されているのが「DCCチェッカー」です。
LEDにスケール時速が表示されます。
これは、輪軸に取付けた磁石をセンサーで検出することで輪軸の回転数を求めています。
どうも私の磁石の取付け方が悪いのか時々回転を取りこぼしているようです。
台車はIMONのTR11を使用していますが、輪軸の車軸が鉄のため、磁石から発せられる磁束が車軸を通っているようです。
センサーにできるだけ多くの磁束を通せるように工夫しないといけないかもしれません。
posted by よしひろ at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 蒸気機関車製作

2022年09月25日

電気ブレーキ

C53に客車13輛を牽引して2.5%の勾配で走らせると、電源を切ると重力に負けて客車の重量で下ってしまいました。
この模型には機械的なブレーキは付いていません。
動きを止めるには電気ブレーキしか無いと思い、確認してみました。
 
C53をできるだけゆっくり走らせると動輪はスリップしていますのでこの辺が限界かもしれません。
前回の試験では、もう少し速度を上げていたので、スリップしなかったのかもしれません。
坂を上がったところで電源を切ると列車は下り始めます。
坂を下る方向に走るように電圧をかけると下る速度は遅くなります。
レール間を完全に短絡するとほぼ停止するようです。
列車が下ることにより動輪が回り、ギアを経由してモータが回り発電します。
その発電した電圧で電流が流れれば、モータの回転を止める力となります。つまり発電ブレーキとして機能します。
使用している電源では、ほぼ0Vにしても、短絡したのよりも内部抵抗が大きいのかもしれませんが、坂を下る時は、坂を下る方向に走るように、うまく電圧をかければ、ある程度、速度増加を抑止できることが分かりました。
posted by よしひろ at 15:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 蒸気機関車製作

2022年09月19日

勾配での走行

試験用線路を2.5%の勾配に設定し、客車を牽いて機関車を走らせてみました。
2.5%勾配.jpg
試験用線路の下に板を積み重ねて2.5%の勾配を付けました。
使用している勾配計は、0.5°単位でしか測定できないため、2.5%丁度の表示はできません。
 
C11に客車12輛を牽引して走らせました。
客車は製作中のため、床下機器が未取り付けのものが多く、重量では10輛相当になると思います。
総重量は1990gです。
C11でがこの程度が限界のようです。
客車を牽引する力は62gfでしたので、62/1990≓0.031(3.1%)でした。
勾配は2.5%ですので、3.1-2.5=0.6%がそれ以外の客車の負荷ということになります。
 C53に客車13輛を牽引して走らせました。
客車は製作中のため、床下機器が未取り付けのものが多く、重量では11輛相当になると思います。
総重量は2170gです。
C53はもう少し牽くことができるようですが、映像の通り、勾配を上って、電源を切ると客車の重量で下ってしまいます。
機関車が電気で動いているのではく、重力で動いているのです。
この動きを止めるには上る方向に少し電圧をかけるしかありません。
高効率のギアではありませんが、動輪側から回るためにこのようなことが発生します。
実物はブレーキが付いているので止めることができますが、小さな模型にはブレーキは無いので、代替手段が必要になります。
下り勾配での走行のコントロールは難しいかもしれません。
DCCのBEMFによる速度制御を使うと、ちゃんとコントロールできるのでしょうかね?
タグ:勾配 測定 踏面
posted by よしひろ at 17:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 蒸気機関車製作

2022年09月18日

効率測定5

効率測定の続きです。


  • C59(乗工社キット)
乗工社のキットを組立てたものです。
キットはテンダーモータですが、本品は機関車本体に動力を入れてあります。
使用しているギアは、スパイクモデル製の「コースティングギャー」(商品名)です。
電圧
(V)
電流
(A)
入力電力
(W)
速度
(m/s)
牽引負荷
(gf)
出力
(W)
効率
(%)
4      
60.0480.2880.09137.40.03311.6
80.0490.3920.15839.10.06115.5
100.0510.5080.22339.00.08516.8
120.0560.6660.28040.60.11216.7
ギアは異なりますが、C53と同程度の効率のようです。
4Vでは走りませんでした。

これまでは、1/87 12mmゲージの車輛の効率を測定していましたが、1/80 16.5mmの車輛の効率も測定してみました。
客車12輛を牽引しています。
効率測定.jpg

  • C62(天賞堂)
天賞堂の完成品ですが、ギアはスパイクモデル製の「コースティングギャー」(商品名)に取り替え、コアレスモータを入れてあります。
電圧
(V)
電流
(A)
入力電力
(W)
速度
(m/s)
牽引負荷
(gf)
出力
(W)
効率
(%)
4      
60.0420.2490.05424.00.0135.1
80.0430.3430.14825.60.03710.8
100.0460.4590.24124.50.05812.6
120.0500.5940.33324.20.07913.3
同じギアを使用した1/87の車輛よりも効率が悪いようです。
普段ほとんど走らせておらず、整備が悪いからもしれません。
4Vでは走りませんでした。

  • C51(珊瑚キット)
珊瑚のキットを組み立てたものです。
ギアの中にクラッチを入れてあります。
コアレスモータを入れてあります。
電圧
(V)
電流
(A)
入力電力
(W)
速度
(m/s)
牽引負荷
(gf)
出力
(W)
効率
(%)
40.1200.4800.06422.90.0143.0
60.1410.8430.13124.90.0323.8
80.1651.3170.19724.50.0473.6
100.1781.7800.26225.40.0653.7
120.1962.3500.33326.80.0873.7
クラッチの動作のため常に摩擦負荷があり、効率を低下させている要因となっていると思います。
4Vでの走りは不安定でした。

  • C10(天賞堂)
天賞堂の完成品ですが、ギアはスパイクモデル製の「コースティングギャー」(商品名)に取り替え、コアレスモータを入れてあります。
電圧
(V)
電流
(A)
入力電力
(W)
速度
(m/s)
牽引負荷
(gf)
出力
(W)
効率
(%)
40.0530.2110.07322.50.0167.7
60.0620.7320.13723.00.0318.3
80.0710.5700.20123.70.0478.2
100.0810.8130.26424.80.0647.9
120.0881.0600.32125.60.0807.6
前照灯が電球で点灯するようになっています。
入力電流は前照灯分も含まれているため、効率は低くなってしまっています。

posted by よしひろ at 18:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 蒸気機関車製作

効率測定誤差

測定には誤差はつきものですが、どの程度の差が出るのか、測定日を変えて確認してみました。
  • 1回目
前回公開したデータです。
電圧
(V)
電流
(A)
入力電力
(W)
速度
(m/s)
牽引負荷
(gf)
出力
(W)
効率
(%)
2.50.0410.1030.02235.20.0087.5
40.0420.1700.06136.30.02212.7
60.0440.2650.11436.50.04115.4
80.0450.3630.16737.00.06016.7
100.0460.4630.21937.00.07917.2
120.0470.5650.25938.10.10117.9
炭水車の負荷は考慮していません。

  • 2回目
改めて測定したしたデータです。
電圧
(V)
電流
(A)
入力電力
(W)
速度
(m/s)
牽引負荷
(gf)
出力
(W)
効率
(%)
40.0420.1700.05537.70.02012.2
60.0440.2650.10938.00.04015.2
80.0460.3670.16338.90.06216.9
100.0460.4630.22239.40.08618.5
120.0470.5650.27540.90.11019.6
入力値はほとんど同じですが、牽引負荷が少し異なっています。
牽引力測定車の測定値がずれていないかと考え、分銅をぶら下げて確認しましたが、正確な値を示していました。
温度、湿度、車輪やレールの汚れ等の影響で客車の車輪を回す負荷が変わるのでしょうか。


posted by よしひろ at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 蒸気機関車製作